近松の世話浄瑠璃『大経師昔暦』を基にした作品。大経師の主人の妻と、手代の偶然と誤解の連続が生んだ不条理劇。彼等の優しさと、周りの諸問題が事を大きくし、愛を育てる。恵まれぬ二人の逃避行。商店内のセット…
>>続きを読む江戸時代の京都の烏丸四条で大きな権力を持つ大経師である以春の妻の「おさん」。以春の元で働く職人の茂兵衛に問題を相談した事が発端となり、不貞行為と誤解されて追われることになりつつも、そこで茂兵衛との本…
>>続きを読む凄すぎた。典型的な悲劇の構造と思いきや、様々な階級の人間関係、あっけにとられるラスト、湖面や河の水の描写、本当に凄かった。溝口健二の晩年は傑作揃いと言われるが、そのうちの1つを観終えたことが名残惜し…
>>続きを読むカメラワークや構図、日本的な幽玄さといった他の作品にも共通する魅力はもちろんのこと、フリも効いていてシンプルに話や組み立てが面白いなと思った。
生と死の向きが変わる時に舟の向きも変わる(たぶん…。…