全体としてはあまりピンと来なかったものの、画の美しさと不穏な空気の素晴らしさは折り紙付き。冒頭からどんどん嫌な出来事が起きる方向に進んでいくのが芸術的ですらあった。描いている時代の空気を反映した映画…
>>続きを読む世界や社会にうごめく欺瞞や抑圧や矛盾が、子供たちを通して鏡のように映し出される様子を、象徴的(シンボリック)に立ち上げた作品であり、ハネケらしい毒を含みながらも、悪趣味とはならない格調の高さを、さす…
>>続きを読むハネケがずーっと描き続ける人々の悪性。
父権主義的なものが農村社会と合体したことで、教会も教育も農業も全てにおいて他者を害することベースで人々が動いている。物語の中で大きく事態は解決することはなく、…
子供と大人。それぞれの思考が違う。評価で聞いていたようなもの以上のものが感想として出てこなかった。ただ物語中盤のカメラワーク(家を訪れた少女と男の会話中)の自然な切り替えによって、誰に焦点を当てたシ…
>>続きを読む父権主義による抑圧が引き起こす、負のスパイラルが下へ下へと伝播していく様を描く素晴らしい厭ミス。苦手だけど。
レオニー・ベネシュを見たくて鑑賞①
本作もだが、ミヒャエル・ハネケのイジワルは苦手な…
このレビューはネタバレを含みます
ミヒャエル・ハネケ監督😨
モノクロ映像です。
牧師「罰として白いリボンをつけろ。」
子供達は白いリボンをつけます。
白いリボンは無垢の証。
無垢でいられるか?
白いリボンは抑圧の証。
闇!闇!…
久しぶりのミヒャエル・ハネケ先生でしたが、個人的には少し物足りなかったかなと思いました。やはり自分がハネケに求めているのは残虐性、崩壊、変態性、解釈任せなどといった見終わった後一つも救いのない嫌味し…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ハネケ作品の中では比較的ストーリーが追いやすい方だけれど、それでいて不穏さも漂っている。
何も語らない子供たちの雰囲気が、どこかSF映画の「光る眼」を思わせるような不気味さを感じさせている。
家父…