ノーライフキングの作品情報・感想・評価

「ノーライフキング」に投稿された感想・評価

昼寝

昼寝の感想・評価

5.0
ジメジメした湿っぽい子供時代へのノスタルジー。そこに無邪気さや無垢さへの憧憬はなく、徹底的に子供の目線で世界を見ている。説明しないことがかえって説明過剰になっていて、そういう表現は本来嫌いなのだが、それが実に子供っぽくて今回は良いと思えた。きっともっとスマートにわかりやすくできるけど大人の視点を持ち込まない限界がココ。都市伝説や新作ゲームの攻略情報が「らしい」という保留のある噂として流布することにリアリティがあって、子供の頃に見えていた世界の感覚を思い出す。明日はポケモンダイヤモンド・パールのリメイク発売日、というのもなんかこうアレだし…。中盤、夜の公園で子供を棒立ちの大人たちが取り囲んで話しかけるシーンがすげえ不気味で、さらにその大人が「新しい子供が新しい大人になる」とか気持ち悪いこと言っててやばい。なんというか全体的に世紀末感がやばい。「外に出てリアルな世界を見ろ」っていうメッセージはしょうもないけどそんなの関係ねー。パソコン通信の無機質なディスプレイの不気味さに『デカローグ』の一話を、ラストで黒いコートを着て壁の落書きを眺める子供たちにアンゲロプロスを連想した。
小森

小森の感想・評価

-
呪われてると噂のゲームを小学生が攻略する話。「俺も子供の頃こんな時期あったなぁ」と共感できる範囲を優に超えて小学生達が噂話に翻弄されまくる。

ラストの方その男凶暴につきのカットに似た構図なかった?
sasa

sasaの感想・評価

3.3
噂、呪い、裏技、都市伝説が現実を蝕むのはいつの時代も変わらないし、ひときわ多感な小学生たちにとっては尚更。目の当たりにしたことのない死や未来は都市伝説と大差がなく、彼らの属する社会はたとえゲームであっても現実なのだ。
昭和から平成、インターネットが生活の一部になり始めたあの時代特有のノスタルジーと、水面下の見えないアングラ的な不安感が常に漂っていて懐かしい気持ちになる。

ただ後半に行くにつれて停滞していき、最終的に『外に出て、目に映り手に触れるものこそがリアル』という分かりやすい解答を、優秀なサントラに載せてダラダラやっている感が否めない。カタルシスが必須だとは言わないが、締めを投げちゃったのかな、と感じる。
メッシ

メッシの感想・評価

3.6
人気ゲームソフトに呪いがかかっているという噂を通し、少年達の目線で社会を描く。

その当時まさにこの年代の少年だったので、この作品に出るファミコン、キン消しへのオマージュ、進学塾、バブルなどなど少年目線で描いているので当時を思い出してニヤニヤしてしまう。

この時代に対してのある種の警鐘のようにも感じる話だったけど、この世代の不幸は予想の斜め上に行きロストジェネレーションとして世の中を彷徨うんだから皮肉過ぎる。

まだこの頃の方が数十倍マシだったんだなー、と少し悲しくなった。

後半のトーンが少し冗長で飽きてくる。

とりあえずライフキング4をやってみたくなる。ドラクエ×スペースハリアーなCGはナイス。岩松了。
疲れてたので安牌を、と思ってまだ見てなかった市川準をかけたけど、
いとうせいこう原作を実写化か…と不安になった。
しかし最後まで見たらやっぱ市川準で最高だった。

公開した89年は私も小学生で、
この空気感わかるな〜という懐かしさ半分、
東京はこんなだったのかという新鮮さ半分。
そもそもここまで小学生の視点で進む作品なかなかないし、
まして自分が育った時代が映ってるという感動。

大人は愛情がないわけじゃないけど、
日常に忙殺されて事務的に子どもと接し、
子どもが直面している「問題」に気付けない。
子どもには挑まなければならない「問題」があり、
問答無用にその解決手段を奪われる。

ゲームを取り上げるときでさえ誰も感情的に描かず、
子どもは抵抗せずに悲しみをこらえ、
しれっと隠し場所から取り出してくる。

コンピューターの一見する無機質さは、
少年の決心をたしかに受け止め、世界と彼を結びつける。
そして世界から彼へと降り注ぐ応援は、
決して大人の目に触れることはない。

少年なりのたしかな「リアル」の中で
大人が押し付けてくる「問題」ではなく
自分で課した「問題」のために「がんばる」

どこまでも子どもに優しくて、
説教くさくなく社会の問題を炙り出す。
この問題意識はネットのある現代を鋭く予言し、
そのままいまの子どもに届きそうな気さえする。
まぁ実際に小学生が今作を見ることなんてないかもだけど、
当時、子どもだった私にはときを超えて伝わった。
ソラノ

ソラノの感想・評価

2.9
パソコン通信って、このころからあったんだ...と
ずいぶんハイテクな塾だとは思うけど。

小学生の間で都市伝説が流行るのはいつの時代も一緒
自宅で観ましたぁ〜。

空虚感なのかなぁ?
この作品、主人公は子供?
誰が中心ってものあんまりなかったりするんだろぅか?

子ども達の集団心理というか、 
仲間意識って、
それこそがいじめとかの原因なのかもね。

ミンナと同じでないといけない‥。
個を認めない。
ゲームってのは、
そういった個人でしているんだけど、 
実はそこには集団の意識が働くのかもね。

とりあえず まことくんが主人公?

そして、
よくわからない。
後半、まことくんの リアル探し。
結構な尺とってるぅ。

いやぁ、わかる人にはわかるんだと思うけど、、、

それでも、
なんか気にはなる作品。

やっぱり映画は面白い🤣
完璧!
本当に好きなので、本当は何も書きたくないし、誰にも知られたくないし、誰からも触れられたくないと思うほど本当に好き。
一生に一度出会えるか分からない、つくづくと見ることによって生まれる自我の反射。見る力は事物を貫いてそのものの本質に刺さってゆく。私の本性は、すべてこの映像のなかにひそんでいるとさえ感じるような私が映像になり映像が私になる感覚。
原作が好き過ぎるのだけれど、原作ベースがどのようになされているかとか関係なく、この映像は映像としてめちゃくちゃ好きで個人的には完璧だって思います。
死をリアルに感じられないのと同様に且つ同価値に生もリアルに捉えられない死んだ夢の体温みたいな子どもの虚構と現実が冷たく切なく怖いまま投げ出されてる。
記号的な希望論でコミュニケーション不全、でも指先を信じる繋がりは確かにあって不安に不安定に不穏でゆらゆらとゆれながらも水面みたいに煌めいていた。

素晴らしかった、本当に!!!

鈴木さえ子による音楽が良過ぎてサントラも買った!

そう、だって私たちはこれからもそれぞれ死ぬまで生きるんだよ。
原作小説より説明が少なく小ぢんまりしてる分逆に元より話が分かりやすくなってた気もする
ともかく映像のノスタルジーが良くて子供の世界のリアルっぽさも良い
papi

papiの感想・評価

5.0
こんないい映画だったのか〜。サントラも衣装も美術も素晴らしい。孤独な若者とか女の子の孤独、みたいな映画はたくさんあるけど男の子の孤独を青春やらノスタルジーにまぶさない映画はそんなない気がするので、それだけでもとてもいいモン観た。まあ、ある意味ノスタルジーなんだけども子役をわかりやすい美形にしなかったり、メンターも出てこないあたり、とても良かった。
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