近代的自我という概念は、現代の文明や文化と強く結びついていることを深く認識したとき、あらゆる表現が何を課題としているのかについて、目の前が開けたように感じたことがある。
学生時代から、知識として知…
タルコフスキーの詩的映像を堪能するための自伝的な作品
ストーリーらしいストーリーはないが歴史ドキュメンタリーの映像を挿入しながらカラーとモノクロの場面を混ぜた構成になっている
「星や海を見るよう…
1000本目。
アンドレイ・タルコフスキーの作る映像は本当にずば抜けているが、今作はそんなタルコフスキー作品の中でもトップ。美しい映像の映画はいくらでもあるが、今作はただ美しいだけじゃなくて、圧倒さ…
【VISIONS🪞】
はっきり言ってタルコフスキーの映画は『ノスタルジア』とか『サクリファイス』とかを観ても大して感動しなかったのだが、これはある意味監督自身のマザコンぶりと少年期の記憶と断片とイ…
【親子間の不完全な愛。故に時間や空間をも越えた、絆と想い。】
3回目の視聴。まあタルコフスキーではベストだし、人生ベスト級。詩は魂の糧。そうこの映画自体が詩になっている。言葉では説明できないものを…
ソラリスと一緒に見た初タルコフスキー!
同一の空間に記憶がシームレスに混ざる構造と鏡に繰り返し反射するみたいな抑制的な演出、鏡と記憶の乱反射する複雑な家を吹き抜ける風。
ソラリスもそうだったけど全体…
馬場広信による、タルコフスキーの評論本の副題に「永遠への郷愁」と言う言葉があるが、この言葉は彼の映画の真髄を端的に表している。加えて言えば、芸術の真髄もここに還元できる。
高村光太郎が言う様に、…
タルコフスキーの自伝と、ロシア(ソ連)の歴史を合わせ鏡のように描いた作品。しかし、ソ連の歴史に詳しくないので、理解できないところが多い。それでも、本作の美しさで堪能できる。「ノスタルジア」「ストーカ…
>>続きを読む再見。まあ寝たけど。シーンひとつひとつが重々しく丁寧に描かれていて、観終わったあとの受け手の頭の中で「映画を観た」という記憶が混濁していくのを考えて映画のなかで虚しく対処してるような感じを思う。少年…
>>続きを読むとにかく監督が心を病んでいるのは明らかなんだけど、故郷の自然を美しいと思ったり、母と妻の見分けがつかなかったり、戦争と体制を憎んだり、彼は彼の生まれた時代をただ大いなる思考と共に生きていたのだと思わ…
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