煙草を持つうつろげな有馬稲子が描かれたリマスター版のメインビジュアルがあまりにもカッコよすぎて、絶対に観たいと予々思っていた作品。神保町シアターのフィルム上映で鑑賞できた。
最初から一度も笑顔を見…
女性の心の乱れを描いた救いようがない作品。ただただ暗い作品であるが、切れない親子の関係、片親、クズ男といった要素が、必要不可欠なものとして、効果的にはたらいている。構成としては完璧。ただ暗い。心を開…
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挟み込まれる街や自然のショットの構図が余りにも美しい。
そして、振り子時計が刻む時の残酷さ。
父と姉と明子。
それぞれの孤独の向き合い方。
晩春とは違う悲劇的な形でまたもや一人となった笠智衆。
そ…
小津映画ってブラックジョークとかあるけど、この映画ジョークでもなんでもない、
本当に暗い暗い映画。
それもまた、有馬稲子が不幸な役を上手く演じてる。一切笑わないし、終始暗い。
最後は、小津映画いつ…
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探して、待って、すれ違って。
これほど人と人との間にくっきりとした境界線が見えた映画は無い。
自分に理解できない人は理解できないまま。誰かが真相を知ることもない。
家族だとか、血の繋がりなんて理由は…
こんなに重くて暗くて長い話なのになぜ集中してみつづけられるんだろう。恐るべき小津マジック。有馬稲子はあまりにも肝が座りすぎているし顔も超整ってる。布マスクを外すまでの間がすごい。珍珍軒の親父と、お見…
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