ルムンバの叫びの作品情報・感想・評価

「ルムンバの叫び」に投稿された感想・評価

じゅんP

じゅんPの感想・評価

3.0
コンゴがベルギーから独立した際の初代首相ルムンバを中心に、独立ちょい手前あたりから彼が殺害されるまでのコンゴ情勢を追ってるんですが、徹頭徹尾混乱しています。

実在した人を取り上げるからには、少なからずうまくいってる時期が描かれることが多いですが、そんなん一切なし。序盤の時点で問題だらけ、その後も猛烈に混迷を極める時局。武装した部下が昇進求めて取り囲んでくるような職場でなんか絶対働きたくない。

ベルギーが植民地として統治してきた歴史的背景とか、首相と大統領の対立の背後に冷戦の構図が〜とか、全部周知の事実としてすらすら話が進んでいくので、ただでさえ追いかけるの大変です。

更には混乱してる原因や障壁となっている事柄を池井戸潤みたくドラマチックに見せてくれるわけでもなく、ルムンバとその周囲がただ混乱してる現場が延々と続くので、全容とはいかないまでももーちょい色々見せてくれ!ってなります。

彼ひとりの尽力くらいではどうにもならなかったであろうことは、とてもよくわかりました。
おはる

おはるの感想・評価

3.5
宗主国ベルギーからの独立後わずか2カ月ほどで殺害された首相ルムンバ。彼の人生を通し独立前後のコンゴ情勢を描いたのが本作。
この地域については恥ずかしながら本当に聞き齧っただけの情報しか持ち合わせていないが、内戦、圧政、虐殺、隣国との紛争、そして感染症の流行など常に混乱の中にいるイメージがある。そのイメージそのままに映画内でも常に混乱が続く。独立闘争、独立後の軍の暴走、そして新たな権力者たちによる内ゲバなどなど。その結果、ルムンバは殺害されることになるわけだが、こうした混乱の背景に見え隠れするのがアメリカとソ連をはじめとした西側諸国と東側諸国の影。コンゴ動乱も結局は冷戦期の代理戦争だったんだなあと納得すると同時に、翻弄され犠牲となる人々を思うにつけなんともやるせない気持ちになる。
TS

TSの感想・評価

3.1
短文感想 71点
コンゴ動乱と、その時期に活躍したコンゴの指導者ルムンバの活動を描いた歴史映画。1960年はアフリカの年と言われ、アフリカの多くの国が独立を果たしました。その中でもコンゴはもともとベルギーに占領されていましたが独立を果たします。しかし、独立してからカタンガ州が分離独立をすると宣言し動乱が始まってしまいます。なんというか結局背景を考えるとソ連やアメリカが出てきてるので、これも代理戦争の一環なのではと思えてしまいました。ソ連とアメリカの直接的な衝突がなく睨み合ってる状態のことを冷戦といいますが、代理戦争として各地域で熱戦が行われたため、ある意味僕はこれが第三次世界大戦だったのではとも思ってしまいます。ルムンバの叫びとあるように、ルムンバの苦悩を垣間見れる作品です。