特に大きな事件が起こる訳でなく、運搬船で石を運ぶ精一を中心とした家族が、時代の波、大きな資本に押されて、変わらざるを得なくなっていく、というだけの話。
でも、以前観た時よりもずっと身につまされ…
山田洋次作品は、高倉健さんと倍賞千恵子の夫婦の作品が一番のお気に入りなのですが、家族のために、汗水流して働く倍賞さんの「民子三部作」もお気に入りです。
「家族」「故郷」では井川比佐志さんが夫役、「…
寅さんファミリーが出ているというだけでも嬉しかったが、渥美さん(作品内では松下さん)が物を売る!という設定にテンションが上がった。
共に木造船で仕事をしてきた夫婦の日に焼けた肌。島の風景。心に染み…
制作年1972年。まさにその時代が今や郷愁であり、懐かしさの中にある。
思えば当時と現在では、故郷のイメージも大きく変容している。高度成長期の流れにあっての地方とさらなる過疎化や高齢化が進んでしま…
このレビューはネタバレを含みます
民子三部作の中では一番暗くて滅入る。全体として静かで怒りと哀しさに満ちている。民子は「家族」の時に増して逞しい。
倍賞千恵子が船を操縦する時の凛々しい横顔が印象に残る。
(ちなみに、民子はこの次の「…
ドキュメントタッチというだけあって劇映画では絶対やらないカメラワークがちょっとだけ新鮮。内容は微妙に既視感と郷愁に誘われる島の描写。渥美清が出るとアフリカ(ブワナ・トシの歌)でも本作の瀬戸内海でも寅…
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