東映実録もの、深作作品の中でも特にカルト的人気があるという本作
確かに、渡哲也自身が病み上がりであったということもあり、他の東映俳優のような、生命力、精力、オス力あふれるバイタリティを感じるものでは…
極道社会の中でも道を外し、刹那的に生きた実在の人物をモデルに描いた物語。
義理や人情もなく、ひたすら欲望のまま突っ走った1人の男の人生が何とも哀しい…
負の方向へ転がった人生を軌道修正できなくな…
理想の自分と現実とのギャップから麻薬に逃避して破滅した人間を過剰に描くことにあまり面白さを感じなかった。
主人公が初めてペイをやるシーンや、もはやこの世の人間ではない田中邦衛など印象的な部分もあるの…
荒唐無稽という言葉はこの男のためにあるのではないかというくらい破茶滅茶だった。
次はこう動くだろうというこちらの予想の遥か斜め上をフルスロットルで駆け抜けていく野生性。
この映画を観た後では、あのジ…