ハネケのマイフェイバリット。
もしかしたら彼らは新大陸へ向かうというポジティブな気持ちで満たされてたかもしれない。一連の事象を外部からただ眺めるだけの私達に彼らのホントの心など視えるはずもない。
こ…
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自分の死より魚の死を哀しむエヴァ
そういうものなのかもしれない
結末を知ったうえでもう一度見直してみると
エヴァは水槽の魚に温かな眼差しを向けている
餌をあげ生きながらえさせている
唯一感情を爆…
ある家族が絶望的な結末を迎えるまでを淡々と描く。
1987年、妻アンナは母を亡くした上心を病んだ弟に悩みを抱えていた。
1988年、夫ゲオルグは上司との対立の末に昇進を勝ち取る。
1989年…
【どこにもない場所】
実際にあった事件をヒントに作られた映画だそうです。
要するに一家3人(夫と妻と娘)の心中ものなのですが、ハネケらしくというべきか、なぜ心中しなければならないのかは作品を見…
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感情の氷河化3部作の内のひとつ。
この家族、生活苦でもなく、不治の病でもなく、なぜそうなる、、?
でも実話ベース。
結末に説明も無く答えもない。それは観る者に委ねられる。
使っているつもりが…
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精神病、自殺のきっかけは淡白で単調な日常生活のルーティンの中、ふとした瞬間に訪れる。その時たまたま天候が悪いのに気づいたり、身体が以前より動かないことに気づいたり、、そういうのと自分の置かれている境…
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ハネケ監督デビュー作
デビューでこの作品が撮れるなんて本当に鬼才という言葉がぴったり。
素晴らしいです
奇妙で気持ち悪いカメラアングル。カメラという眼を通して見たいものが見えないことがこんなに人を…
ハネケ監督の長編デビュー作に、原点を探る。
実際に起きた事件に基づいているが、シーンごとにブラックアウトを挟むことで、出来事を断片化する。
"説明は事態を矮小化する"とハネケは言う。邪推を排除し…