“そんなに急いでも運命からは逃げられんぞ”
時計が鳴る、私は気づく、絶対的かつ対極に位置しなければいけない、影であり脅威であり悪意であり、あるいは、純粋な恐怖である、それに。
“恐ろしい夢も見た…
一目でこの世のものでないと思える立ち姿、影だけで恐怖を煽る演出など、決まりまくっていて素晴らしい。後のトッド・ブラウニング版やテレンス・フィッシャー版と比べてもブラム・ストーカーの原作にかなり忠実な…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
素晴らしかった、非の打ち所ない。
YouTubeで90分あったからノーカット版なのかな?ド直訳やったけど、ニュアンスわかるから十分やった。
ヘルツォークのノスフェラトゥを先に観たけど、それとの違…
吸血鬼ノスフェラトゥの影を操る力をドイツ表現主義的な投影のメタファーによって表現した名作だった。
ノスフェラトゥの脅威とペストの蔓延が重ねられており、パンデミックの擬人化としてのノスフェラトゥという…
【Points of View】
・本能的な恐怖を与えるビジュアル
・モノクロならではの不気味さ
・蔓延する闇、病める街
---
製作から103年となる、歴史の長い吸血鬼映画のひとつ。最新の『ノ…
1922年製作のドイツ産サイレント映画。えっ?そんな昔の映画で、しかもサイレント映画だから怖くないでしょ?…ってノンノン!今観ても人間の根源的な恐怖を捉えるホラー映画の金字塔となっております。
まず…
100年前の特殊メイクすごい。異様な鷲鼻とギョロ目の陰影がザラザラの白黒画面でなお光る。ナイフで傷つけた指から生血が滴った時の、鋭く伸びた爪の影があの献身的な妻の寝姿に忍び寄る時の、おもわずあっ!と…
>>続きを読む何年も前に活弁・生演奏付きという
とってもスペシャルな上映で
鑑賞した。
後からコッポラの『ドラキュラ』を
観た時に(うわー、まんまだわ。)って
思ったシーンが幾つもあって
オマージュされていること…