伊豆。"有りがたうさん"の愛称で親しまれるバスの運転手が運ぶのは乗客とさまざまな思いやり。
清水宏監督…知らなかった天才だった!
とんでもなく暗い話を延々としながらも朗らかな音楽と華がある上原謙…
1930年代の天城街道の実景が延々と見られるのでずっと眼福。
ストーリーは行きて帰りしの構造ではなく、基本的に「行く」のみの単線的な話運びで、型通りの起承転結に陥ってなくて新鮮。
登場人物たちも…
ありがとうありがとう言う有りがたうさんも、有りがたうさんと親しげな村の人たちも、みんなかわいいしおかしいしクスクス笑いながら見れた。一期一会な交流にほっこり。でもこの時代なりの物悲しい部分もあってち…
>>続きを読むどれだけ安売りしてもお互いに気持ちの良い言葉、"ありがとう"。
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この訛ったイントネーションが癖になる。
バスが人を追い越すところは必ずカットバックで、追い越された人は道の中央にい…
ありがと〜う
ラストの黒コマ挟んで日にちと過程飛ばす感じ、清水宏はホントこういうモンタージュがうまいなと思う。
現代の映像はもはやモンタージュというよりは全部見せちゃいがちだけど、清水宏のモンター…
川端康成の小品(原稿用紙でわずか数枚程度の小品「有難う」)を脚色し、峠越えの乗り合いバスの道中を、全編ロケの長編ロードムービーとして映画化するモダンなアイディアが秀逸。戦前にすでにこのような映画が作…
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