このレビューはネタバレを含みます
清水宏「出発」のタイトルだけで飛びついたら何かよくわからない本が届いた…ちゃんと調べよう。冒頭、有りがとうさんから🐔さんへの挨拶で早々に心掴まれてしまう。有りがとうさんが投げかけるありがとうは道をゆ…
>>続きを読む凄まじく遅いテンポの会話と「ありがとう」という日本語の柔らかい響き、そして軽快に進むバスの揺れのリズムがマッチして、すごく穏やかな雰囲気を醸し出す。でもしっかり世知辛さも描かれている。そのバランス感…
>>続きを読む自分のHNとかぶるので、以前から観たいと思っていた待望の作品。…おおう、しみるぜコレは。あからさまな「お涙頂戴」より、こういう「じわじわくる」系のほうがグッとくるよね。勝手なランク付けの「佳作」より…
>>続きを読む1936年公開。清水宏監督。天城峠の細い街道を走る路線バスの心優しい運転手(=ありがとうさん)と、その乗客や地元民との交流を描くユーモアと慈愛に満ち溢れた人情ドラマ。何だこれは、めちゃめちゃ良いじゃ…
>>続きを読む乗り合いバスにそれぞれの人生を乗せた、
詩情豊かな二十里のロードムービー。
「ありがと~!」とおそらく本編中に50回ぐらい言っている
涙につられて軽業をしてしまうほど、
気の良い運転手「有りがたう…
終盤にたどり着くものは違うとはいえ、乗り物群像ロードムービーとして『駅馬車』を想起していたら、こっちの方が早いらしく驚いた。移動する車の撮影の凄さはキアロスタミみたい(順番逆だけど)。乗っている人そ…
>>続きを読むエッジが効いた映像が全編にわたり連続する強烈な映画である。そして、にもかかわらず長閑でもある。初めて清水宏を観たが、たまげた。
都会に売りに出される娘の顛末がメインとなり、乗合となる客やすれ違う人々…
キネ旬オールタイム邦画ベスト100にランクインされてる戦前トーキー、ずっと気になっていたがやっと観られた。清水宏監督作は過去『小原庄助さん』を観ただけでよく知らなかった。『映画女優』で語られる若かり…
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