たぶん悪魔がに投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『たぶん悪魔が』に投稿された感想・評価

Juzo
5.0

若者の内面と社会の崩壊を重ね合わせた終末論的叙情の極北。
シャルルという青年が、政治や宗教への幻滅と、環境破壊への無力感のなかで深く沈んでいく。彼が思考するほどに社会との断絶感が増し、最後にはあっけ…

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Vinyl
4.3
厭世観に囚われているシャルル。
その何をやっても無意味だと感じるような心情を上手く表現していると思う。
ストーリーは断続的に感じる。ラストも強烈な断裂。
ruins
4.1
最後そう終わらせる映画は見たことなくて、潔さを感じた
静かなのを潔いので終わらせるその中途半端の許容はどうでもいいからなのかな
4.3

このレビューはネタバレを含みます

凄くハイコンテクストな映画。もう1回観たい。色々な心理描写を細かい動作に示しててオシャレだった。シャルルは目が離せなくなるような魅力があって、友人とか恋人も、そんなシャルルだからずっと気にかけていた…

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このレビューはネタバレを含みます

重心の傾き

ドキュメンタリー映像を差し込み、赤ちゃんアザラシへの加害や水俣病患者、大規模農業による有害な農薬の散布などの環境問題を語らしめ、1968年以降の左翼運動や現代のキリスト教へシニカルな視…

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4.4

誰かを待っていたりするシーンはあるけど、主人公が完全に一人で行動するシーンは、あまりなかった気がする。ラストに繋がるシーンや、ジャケ写のシーンなど、限られたシーンだけ。

そんなところから、繋がれて…

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ブレッソン後期の超ハイコンテクストな映画。まず、ひとつの主題を可能なかぎり豊かに変奏しようとする監督の試みは、(深夜につき力尽きたので以下略レビュー🦭)
e
5.0
足元を映す撮り方。
社会に対してシニカルな態度。
もう一回観たい。
盆栽
4.1

静かな絶望


 1970年代の社会的混乱と個人の内面的崩壊を冷徹に映し出す、哲学的な問いに満ちたロベール・ブレッソン作品。主人公シャルルは、文明の破壊性や政治の欺瞞、宗教や心理学の空虚さに絶望し、…

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シャルルの抱える空疎な感覚は、生の意味の喪失と死の無意味さのあいだで彷徨い続ける。
科学も宗教も啓蒙も、彼を導くことはない。それどころか、言葉そのものがもはや機能不全を起こしている。彼は最後に自身の…

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