確かに映像が呼吸しており、ともすれば散漫になりそうな小さなテーマの数々を、題する「沙羅双樹」によって神秘的に束ねる。
執拗なほど繰り返され、長回しで俊(福永幸平)を捉えるトラッキングショット。ホー…
【不思議な余韻の残る映画】
河瀬直美監督作品。
奈良を舞台に、その伝統的な街並みの中に生きる人々の姿を描いている。双子の片われがある日突然神隠しにあったかのように姿を消してしまう少年の体験を発…
ケーブルでたまたま見て、初めての河瀬直美だったけどとんでもなく惹かれた。
主人公2人は同世代の俳優に比べても演技が上手いとは言えない。
でもそれを超えて河瀬直美の演出と映像と物語の御伽噺的な感じか…
映像というポエムが炸裂している……。こ
の頃の河瀬作品の撮影の研ぎ澄まされ方は凄い。
カメラ自体が生き物であり、登場人物。
生瀬さんも凄すぎる。監督を含めた様々な俳優陣の芝居のトーンの統一もこの作品…
突然、神隠しに遭う双子の兄。そのまま月日は流れ、5年後に彼の死が確認される。家族は試される。手持ちカメラの揺れが弟の、父母の、揺れ動く内面を伝えるよう。時に”忘れなあかんこと”が人生には起きてしまう…
>>続きを読む例によって生々しい会話シーンが河瀬監督らしい。本人が大事な役回りで出演しているのが、 他の作品との違いかな。お祭りのシーンの作り込み方はすごいな。実在のものみたい。
監督にとって壊れかけた家族の再生…
『朝が来る』『あん』『光』の河瀨直美監督作品
監督が自らの故郷・奈良を舞台に、双子の兄の失踪という深い悲しみを背負った少年の成長をつづる人間ドラマ
初期の河瀨直美作品のエンタメ性のない取っ付きに…
[自分のルーツをたどる]
この物語は、双子の兄が突然いなくなった喪失感を持つ男の子と、母の妹に育てられたという入り組んだルーツをもつ女の子の関わりを描いている。
そして、それは、父が去り…