ヴェンダース作品の脚本を手掛けてきたペーター・ハントケが、ヴェンダースとタッグを組んで完成させた初監督作品。
ロビー・ミュラーによる撮影が素晴らしい。
構図もだし、作中にも小津安二郎監督リスペク…
最小限の表情の変化や激しい動作を避ける演技、厳格な構図のショットが効いた静閑な美しさに満ちた映像世界を堪能できる傑作。見ていてどこか小津安二郎っぽいなあと思っていたら途中から小津安二郎の写真が家に飾…
>>続きを読む日常を切り取るフィックスの画面の連なりがロードムービーを起草させる。随所に現れる電車が効いていて、カメラを動かさずに横移動する快楽に浸れるのが気持ち良い。故にエディット・クレヴァーが街を歩くシークエ…
>>続きを読む近づいてくると離れたくなる
独りで生きたい
居場所がないと嘆くなみたいなモノローグ
初めは人形みたいだったのが、喋りだしたら生きた人間になった。それだけで、この結婚はあまりよくないものだったんだと…
子どもがいて、夫がいて、愛されていて、それでも居場所がないと感じている様子が、美しくて静かな映像で淡々と描かれていた。全体的にセリフは少ないけど、印象的なフレーズが多く、とても洗練されていた。私たち…
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