SPETTERS/スペッターズの作品情報・感想・評価

「SPETTERS/スペッターズ」に投稿された感想・評価

軽いノリ、軽快なテンポで始まる本作。
内容は基本的に下品で生々しい。
そして後半は怒涛の展開に…

逃れられない悪循環。
馬鹿馬鹿しくもあり、苦い部分を掻きむしってくれる怖い映画でもある。

スピルバーグがスターウォーズシリーズの監督に、ヴァーホーヴェンを推薦しようとしていたが、この映画を観て思いとどまったという伝説の映画。
この後、彼はロボコップを撮る事となる!
ひとりバーホーベン祭り第6弾。

バーホーベン作品というだけでなく、青春映画としてもベスト級。
青春の爽やかさなど皆無。その代わりに青春の残酷さ、痛々しさが強烈に描かれた傑作だった。

主人公グループの無軌道な暴れっぷりと、それに伴う様々な”やらかし”の数々が笑える。しかも殆どがSEX絡み(笑)
今回もオッパイ大集合で素晴らしい!

青春映画に良くある、”若者たちの可能性”などという描き方は一切無く、むしろ『己の身の丈を知れ!』と言わんばかりに、主人公達に残酷な”社会の現実”が次々と突き付けられる。
同性愛者同士の赤裸々なシーンや、教会への辛辣な描写は正に”無神論者”バーホーベンならでは。
『神なんて絶対にいない』という思想が伝わってくる。
ちなみに、バーホーベンはハリウッドからの帰国後、神が存在しない事を徹底的に調べ上げた著書を書き上げたんだとか。

パッケージにも描かれている”逞しいヒロイン”フィンチェや、ドジでマヌケに見えるハンスが垣間見せる音楽の才能等、いつもの作風も健在。
ルトガー・ハウアーがモトクロスのチャンピオン役で出演しているが、主人公達に理解があるように見えて実は全く関心が無いという絶妙な役回りが最高だった。

バーホーベンのフィルモグラフィーを追う旅もとりあえずここで一旦終了。
次はいよいよ最新作の『ELLE』を観に行くとするか…。
20年近く積んでたVHSを観てみるシリーズ。ダンボール二箱分あるけど途中で挫折しそう。
たむ

たむの感想・評価

4.0
エネルギーの爆発と暴発を繰り返し、悲壮なクライマックスに至るポール・ヴァーホーヴェン監督作品です。
過剰な暴力と性描写だけではなく、青春の悲しさも描かれます。
『危険な愛』同様、唐突に転機が訪れるのもまた青春です。
QRP

QRPの感想・評価

4.0
お話的には少し前まで日曜の昼過ぎに再放送されていたような80年代のテレビドラマと同じ匂いを感じる。こういう青春ドラマは世界的に普遍なんだなと思った。ただ日本のドラマとの大きな違いはモロ出しの性描写があること。モロ出しで勃起させて大っきさくらべなんて馬鹿馬鹿しいことをてらいなくやるのが最高。ベッドでの事後場面でも全く隠さずほっぽりだしていて気持ちが良い。ただ、日本版だと修正されているのが本当に残念。同じメーカーで出た『グレートウォリアーズ』は無修正だったのに何が違うのだろう。隠すことで意図を捻じ曲げることよりも、ありのまま包み隠さず出す方がよっぽど健全だと思う。
オランダのどこかはわからないけど、河辺の石畳の街並みが素晴らしい。

2.27 BD字幕
ふに

ふにの感想・評価

5.0
高橋ヨシキさんの紹介で観賞。
ヴァーホーヴェンで一番好きかも。青春映画の傑作。

あぁ、青春時代って嫌だな。
『桐島、部活やめるってよ』もそうだけど、青春時代の嫌な感じをしっかり描いてる映画とその監督はとても信頼できる。
ぎぎぎ

ぎぎぎの感想・評価

5.0
マジで最高。爆笑しながら吐き気を催す感じ。「一番チンコのでかい奴があの子を口説くんだ!」つって定規で長さ測るくだりで笑い死んだ。そして一通りとんでもない事済んだあとの取って付けたような嘘臭いハッピーエンド。
やっぱりオランダ時代のバーホーベンを観ると、同時代の日本の青春映画に似た感覚を得る
この映画も藤田敏八と鈴木則文が一体になって、悶絶どんでん返しを繰り広げているようだった


あとゲイ集団に輪姦されるシーンで、モザイクで見えなかったが、多分2人目の彼はアレがデカくて尻穴がヤバい、という演出だったと思う。
バーホーベンとティンコは切っても切り離せないのでモザイクかけちゃダメですよ
クマ

クマの感想・評価

3.0
幼き日に観た初ヴァーホーヴェン。当時はアホな子供だったのでよくわかってなかったが、間違いなくお茶の間が凍りつく系のやつだったはず。
とりあえず良くも悪くもヴァーホーヴェン。
インモラルすぎて好きと言い辛いが、よくわからない爽やかな感動があった。

このレビューはネタバレを含みます

 カナザワ映画祭2014で時間を勘違いして10分遅刻してしまったのだが、特に気にならなかった。

 バイクを愛好する若者3人が魔性の女に振り回され、いろいろな因果がめぐって、みんな散々な目に会うという話だった。お話はオーソドックスなのだが、表現がいちいち変で面白かった。

 その魔性の女が、コロッケの移動販売の女というのが微笑ましかった。「人生とコロッケの中身は知らない方がいいことがあるのよ」とミステリアスに語るのだが、コロッケの具材が実はドッグフードだった。しかしその前日に『マッドマックス2』でマックスがおいしそうにドッグフードを食べていたので、ちょっと食べてみたいと思った。

 ホモに対する表現がひどかった。売り専ボーイを専門に強盗する男が、ホモに輪姦される。そのホモが魔性の女の兄で、妹に「あいつを犯してホモにしてやった」と語っていたのだが、ホモとはそういうものなのだろうか。

 他にもいろいろととんでもなくて面白い映画だった。
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