SPETTERS/スペッターズの作品情報・感想・評価

「SPETTERS/スペッターズ」に投稿された感想・評価

ポール・ヴァーホーヴェンのオランダ時代の作品。
オープニングからのドギツイ音楽づかいに時代を感じるが、無鉄砲に生きる若者のそれぞれの悲哀をあくまでエンターテイメント性高く描いている。
やっぱり、昔からヴァンホーヴェンって、変態だったんだ… ボカシがかかってるが、フィンチェがリンのチン◯ンいじってるカット、なんちゅうアングルぢゃぁ。
ラストの赤文字タイトル… う~ん、変態の極み。
とり

とりの感想・評価

4.0
コロッケ食べたくなる?あるいはその逆ーーーー"性"を感じる、ユーモアが描き出す自由奔放な男(と女)の見栄=男性性の剥奪・喪失。
三者三様で無軌道に飛ばして理由もなく生き急ぐ、欲望と共に疾走する"青春"の終焉・決別。あの頃は何の疑問ももたずいつもツルんでいた連中だけど何処に向かっているのかも分からない。起きたことは戻せず、自分の少ない長所に頼ってただ日々をやり過ごす。ホモ狩り・ゲイを忌み嫌う凝り固まった価値観、つまり差別意識・偏見が奇しくも確立するアイデンティティーは、他人が汗水流して稼いだ金や物品を苦労もせず巻き上げ横取りするようなもの。自分達も紙一重なのに燻りから何か脱却しようと足掻いて八つ当たりもいいところ。どれだけ粋がっても、言ってもまだ親と暮らし門限があって親のスネをかじる若者だから。若造の特権と卑怯さ、逃げ口上、そして信仰などの影響。メディアに搾取される若手スターたちの輝きと無垢さ、あの頃の希望はもう何処かへ消えてしまったのか。作品としてはすごくエネルギーに満ち充ちていたけど、ここで目を背けず描かれるのは夢打ち砕かれた者の末路で何かの喪失に他ならない。
時代や、少しばかりは地域性もあってか、今ならセクハラ全開なこともご容赦を。性の表現が直接的、みんな直ぐ脱ぐからファスナーに錠前でも付けとくか?大きさ比べのシーン等モザイク残念!ルトガー・ハウアーも出ていて、どうやら初期ヴァーホーベンの代表作らしい本作には当時の空気感がブラバンの生演奏だけじゃなく時折の少しばかりチープな音楽なども合わさってフィルムに焼き付いている、そして非常に暴力的(あるいは昨年の『エル ELLE』にまで続く他でもない彼自身の個性?)。メインテーマ曲は渋い、あと空はずっとピーカン晴れ模様だし衣装とかも合わさってカラフルな絵面。トラヴォルタの笑顔とダンスに委ねたアメリカンドリームと日本への言及(Japan as No.1)、根拠のない夢物語を語りそれを糧に糞みいな生活から抜け出そうと。息切れするまで走っても報われない理不尽な人生にも当然の報いを。それぞれに別の路を歩き始める。あと、ゴミを車の窓から投げるなどポイ捨ては止めましょう(元から人間として軽蔑してるけどリマインダーで)。
以上、他の何でもない紛れもない骨の髄までヴァーホーベン作品でした!!何かよく分からないけどスゴいもの見たな、と

「本当の愛かよく考えて」「愛よりも安定がほしいの」
「昨日あいつを襲ったら目覚めたようだ」
勝手に関連作『ロード・オブ・ドッグタウン』『RUSH プライドと友情』
TOMATOMETER78% AUDIENCE66
KN

KNの感想・評価

4.7
バーホーベン初期作 やっぱ初期からヤバい人だったんだな…
めっちゃ面白いわこれ 誰がこんな展開予想できるんだwwwwwwエフが◯◯◯された後アホほど笑った

はなっから生えてもいない翼を毟り取るような…
夢(と言うには大袈裟すぎるものも含め)を持った全マイルドヤンキーたちに観てほしい
McQ

McQの感想・評価

3.6
ポールヴァーホーヴェン監督作品。
日本劇場未公開。

VHS販売のみと思っていたらDVD化されてるとの情報を頂き、無事観賞できました^ ^

本作の最強ビッチキャラクター、フィンチェは語ります。
「人生はコロッケのようなもの」
中身は食べてみないと分からない。

この映画はまさにそこを描いていると思います。

キレイごとなど一切存在しません。甘酸っぱい青春などありません。

登場人物の誰もが無茶苦茶だろうと本能のままに生きる。

そのうち大きなツケが回ってきますが、元々最低なキャラクターばかりなので、同情することは出来ませんでした。
まぁ仕方ないかという感じ、、

そしてペラッペラの結末。
素晴らしい、、

流石の世界観。一筋縄ではいかないですね^ ^
軽いノリ、軽快なテンポで始まる本作。
内容は基本的に下品で生々しい。
そして後半は怒涛の展開に…

逃れられない悪循環。
馬鹿馬鹿しくもあり、苦い部分を掻きむしってくれる怖い映画でもある。

スピルバーグがスターウォーズシリーズの監督に、ヴァーホーヴェンを推薦しようとしていたが、この映画を観て思いとどまったという伝説の映画。
この後、彼はロボコップを撮る事となる!
ひとりバーホーベン祭り第6弾。

バーホーベン作品というだけでなく、青春映画としてもベスト級。
青春の爽やかさなど皆無。その代わりに青春の残酷さ、痛々しさが強烈に描かれた傑作だった。

主人公グループの無軌道な暴れっぷりと、それに伴う様々な”やらかし”の数々が笑える。しかも殆どがSEX絡み(笑)
今回もオッパイ大集合で素晴らしい!

青春映画に良くある、”若者たちの可能性”などという描き方は一切無く、むしろ『己の身の丈を知れ!』と言わんばかりに、主人公達に残酷な”社会の現実”が次々と突き付けられる。
同性愛者同士の赤裸々なシーンや、教会への辛辣な描写は正に”無神論者”バーホーベンならでは。
『神なんて絶対にいない』という思想が伝わってくる。
ちなみに、バーホーベンはハリウッドからの帰国後、神が存在しない事を徹底的に調べ上げた著書を書き上げたんだとか。

パッケージにも描かれている”逞しいヒロイン”フィンチェや、ドジでマヌケに見えるハンスが垣間見せる音楽の才能等、いつもの作風も健在。
ルトガー・ハウアーがモトクロスのチャンピオン役で出演しているが、主人公達に理解があるように見えて実は全く関心が無いという絶妙な役回りが最高だった。

バーホーベンのフィルモグラフィーを追う旅もとりあえずここで一旦終了。
次はいよいよ最新作の『ELLE』を観に行くとするか…。
20年近く積んでたVHSを観てみるシリーズ。ダンボール二箱分あるけど途中で挫折しそう。
たむ

たむの感想・評価

4.0
エネルギーの爆発と暴発を繰り返し、悲壮なクライマックスに至るポール・ヴァーホーヴェン監督作品です。
過剰な暴力と性描写だけではなく、青春の悲しさも描かれます。
『危険な愛』同様、唐突に転機が訪れるのもまた青春です。
QRP

QRPの感想・評価

4.0
お話的には少し前まで日曜の昼過ぎに再放送されていたような80年代のテレビドラマと同じ匂いを感じる。こういう青春ドラマは世界的に普遍なんだなと思った。ただ日本のドラマとの大きな違いはモロ出しの性描写があること。モロ出しで勃起させて大っきさくらべなんて馬鹿馬鹿しいことをてらいなくやるのが最高。ベッドでの事後場面でも全く隠さずほっぽりだしていて気持ちが良い。ただ、日本版だと修正されているのが本当に残念。同じメーカーで出た『グレートウォリアーズ』は無修正だったのに何が違うのだろう。隠すことで意図を捻じ曲げることよりも、ありのまま包み隠さず出す方がよっぽど健全だと思う。
オランダのどこかはわからないけど、河辺の石畳の街並みが素晴らしい。

2.27 BD字幕
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