砂漠の流れ者の作品情報・感想・評価

「砂漠の流れ者」に投稿された感想・評価

寿都

寿都の感想・評価

4.6

このレビューはネタバレを含みます

酷い屈辱感のおかげで生き延び、泉を掘り当てた。運命が好転。負の感情は本来、自分を生かすためにある。ということの好例。砂漠からの生還って大好き、モーゼとかキンザザとか。
弔いの言葉が最高で、こんな葬式なら意味がある。インチキプリーチャーがさいごに泣かせるという。ステラ・スティーブンスは私のなりたい女No.1?で、特に今作のすっぴん顔バージョンがいいんだよね!
atsuman

atsumanの感想・評価

3.4
愛と復讐の物語。ステラスティーブンスのおっぱいが見たいと焦らされ焦らされ入浴シーンでやっと大きな乳輪の輪郭だけちょっとだけ拝める
ぎぎぎ

ぎぎぎの感想・評価

5.0
途中まで下劣なラブコメだし、牧師がバカすぎて愛しい。「神が女に与えたもので一番素晴らしいのは乳房だと思う」(真剣)
「君の作るご飯が好き」とか「君の歌が好き」は言えるのに、「君のことが好き」は言えないケーブルホーグ。泣
こんな優しくて穏やかなラストある?
シズヲ

シズヲの感想・評価

4.7
サム・ペキンパー製の傑作西部劇。西部開拓史と時代の終焉が「ケーブル・ホーグの生き様」という極めてミニマムな世界に凝縮されている。人間味に満ちた登場人物が織り成すユーモラスな物語が実に秀逸で、時おり挟まれる楽曲も心地よい穏やかさに溢れている。のどかでありながらも不思議と叙情的な趣があって、牧歌的な情緒の中に一種の哀愁を漂わせる独特のムードがとにかく素晴らしい。ペキンパー監督が単なるバイオレンスに特化した作家ではないことを改めて思い知らされる。彼の代名詞であるスローモーションとは真逆の早回しギャグが使われてて笑う。

主人公であるケーブル・ホーグがやっぱり魅力的。別に高潔な開拓精神があった訳でもなければ英雄的な活躍を見せるガンマンでもない、ただ偶然チャンスを掴んだ薄汚いおっさんでしかない。それでも奇妙なほど無垢で人間臭いケーブルの姿がどうしようもなく愛おしい。偉人でもヒーローでも何でもない彼が「砂漠で行き倒れ→水を発見→中継所を設立……」といった流れで「フロンティア・スピリッツの始まりと終わり」を体現していることにもしみじみしてしまう。ヒロインである娼婦とのロマンスも愉快な暖かみに溢れていて楽しいし、決して真っ当な人間とは言えない胡散臭い牧師との掛け合いも印象深い。

ラストで描かれる挽歌も素晴らしい。『ワイルドバンチ』とも後の『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』とも全く異なる時代の幕引きがある。紛れもない終焉でありながら虚しさでは終わらず、「善人でも悪人でもない、誰よりも人間臭い男だった」とケーブルの在り方がありのままに肯定される。全編に渡って描かれたユーモアや愛嬌の蓄積も相俟って、温厚で優しい愛に溢れた最後にひどく切なくなるんだよな。見終わった後の余韻に延々と浸っていたくなる、まさしくケーブル・ホーグのバラード。
いの

いのの感想・評価

3.7


これもまたおっぱい。どうしてこうもおっぱいが続くのか。監督ったらもうw!このおっぱいには、アオヤマ君じゃなくたって、誰だって惚れてしまうぜ。しかもステラ・スティーヴンスは、おっぱいだけじゃなくて、全身も声も顔も、つまり全部がキューート。


この西部劇は、とても叙情的。コメディありメロドラマあり、歴史の変遷あり、そしてミュージカルまでありぃの、まさに大河的。原題通り、これはバラッドなんだと、しみじみ思う。ひとりで、しみじみ頷いてしまう。


砂漠を開拓する。自分が見つけ開拓した土地を、自分のものとする。そのためには、登記やら何やら、様々な手続きが必要になる。そして、やがて馬から自動車の時代へ。この前新聞で読んだ勝海舟の話、文明の持つ野蛮さについても考える。


主人公を演じたジェイソン・ロバーズが、大きくもなく小さくもない、等身大の人間を演じきる。等身大の人間であることの誇りや尊厳。



*先月観て、レビューも書いてたけど、投稿するタイミングをなんとなく逸してしまって、そしたらどうしていいかわかんなくなっちゃった。たいしたレビューでもあるまいし。でも、もともと自分の記録用にと始めたので、律儀にやらせていただきます。すみません。
これは文句なしの傑作。
銀行家、牧師、娼婦。
時代になびかない男。
「ケーブルホーグのバラード」
いや、泣けますなぁ
こんな優しい西部劇って。本当こころが洗われます。しかも、ペキンパーがこれを作っただなんて、素晴らしいです

砂漠の真ん中の給水所では人の産み出したものは全てまやかしの様に清らかで。それは人間の綺麗な部分も汚い部分も含めて。ケーブルホーグの人間臭さは正しさの塊の様で、人里離れた所に住む酸いも甘いも分からない無垢の神様の様な人でしたね
ジェイソンロバーズがこの役にピッタリ過ぎて素敵でした。ロバーズもステラスティーヴンスも良男美女過ぎず、飾らなさがまたいいです

この世はLove & No Mercyですね
人として優し過ぎず、正直で愛があれば良いと思いました
こんなにもご都合主義で都合良くいかない結末があるのか。
西部劇の終焉に至るまでの時間の流れを最小限で可視化させてくれる。
映画史上最もエロい女の胸。
夢里村

夢里村の感想・評価

3.9
よすぎた……。前半の不条理劇からのスクリューボールコメディ、後半のほっこり牧場物語メロドラマに少しの西部劇を添えて

全能的な主人公が見定めるラストはこちらは全く予想ができず、どこから服装が変わったかと、いつから砂を掘る音が聞こえていたかを二回巻き戻して見る羽目になってしまった。全然真摯に見てないことを身に染みて理解しました……。ベストウインク
KSat

KSatの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

黒沢清の「ニンゲン合格」の下敷きにもなった、サム・ペキンパーの怪作。

以下、ネタバレを含むが、両作を比較すると、以下のような共通したプロットが見られる。

・最後まで明確にされない主人公の過去
・主人公がとある「目的」のために執念で身を削る。その過程で様々な人と出会う(または再会する)
・その結果、ひとつの「場所」が生まれ、そこで主人公は客を相手にした商いを行い、独りで定住する
・するとその「場所」に、主人公が関わったあらゆる人々がやって来て、一時的に暮らし、出ていく
・主人公には憎い相手がいたが、復讐を完遂することなくそれを放棄してしまう
・そして、主人公が唐突な事故に巻き込まれる。必ずしも絶望的ではない安らかな表情を見せ、死ぬ
・今まで関わった全ての人が彼の死を見送り、あとには彼が築いた「場所」だけが不完全なかたちで遺される

主人公はあくまで自分の目的のために生き、その過程で様々な人と出会うが、あくまでも「いつまでも暮らす」といった仲になったり、大きな影響を与えたりはしない。そして唐突に跡形もなく死んでしまう。
結果的に彼の存在は奇妙に印象的なかたちで周囲の人々に記憶される。

砂ぼこりにまみれた中、少々のバイオレンスを挟みながらも、ケーブル・ホーグは、人間の存在理由について我々に投げかける。
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