エロイカの作品情報・感想・評価

エロイカ1957年製作の映画)

EROICA

製作国:

上映時間:87分

3.9

「エロイカ」に投稿された感想・評価

大越

大越の感想・評価

3.4
第2部、画面の奥行がぐっと広がる。
それが収容所の閉鎖性を逆説的に強調する。
kagata

kagataの感想・評価

3.0
『パサジェルカ』は良かったけど
15年後くらいにまた見る
今日ジャニスに延滞金4000円くらい払うのを頑張る
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.5
今日の収穫は既に紀伊國屋から発売され廃盤のポーランド映画「戦いのあとの風景」のBD購入!本作は強制収容所の有刺鉄線から脱出した青年と難民女性が森の奥地で自由を満喫し愛し合う当時のドイツでの若者の青春をストレートに描いたラブストーリー!僕が愛してやまないアンジェイワイダの傑作です!
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2018.4.28 DVD

初ムンク。前半部のラストカットと呼応するような後半部のラストにおける奥行きショットが素晴らしい。小津のような人物不在のカットあり。
アンジェイ・ムンク作品観たさに「不運」のDVDを購入して、大変満足できる内容でした。二匹目のドジョウを当てにして、もう一本有名作である「エロイカ」も購入しました。
ストーリーは二部構成となっております。
第一部は主人公サヴィフトスキがワルシャワ蜂起を狙うレジスタントの一員でありながらも、力むわけでもなく風見鶏的に危機をスイスイと抜けていくコミカルな描写になっております。レジスタンスの訓練からは逃げ出す、ワルシャワに戻る際にドイツ兵に賄賂の与える、レジスタンスの任務を忘れて酒で酔っ払う等、戦争で緊迫した自国を嘲笑うかのように主人公が立ち振舞います。「不運」にも通じるところがありました。
第二部に入ると雰囲気は一変します。舞台はドイツの将校用の収容所となり、収監されてる人たちの生活ぶりをシリアスに描写してます。一見平和そうに見えますが、数年間抑留されてるストレスから殺伐としたものを感じ取れます。そんな中で将校たちの名誉は脱走となっており、先に脱走した将校はヒーローとなっていたのです。その人物こそが主人公サヴィフトスキだったのです。これにはカラクリがあり、そこにムンク監督の懐疑的な考え方が表れてます。
第一部は、ワルシャワ蜂起が絵空事であったと言わんばかりです。第二部では戦時の英雄論が虚無的であることを示してると思います。ムンク監督の視線は驚くほどに冷徹です。
ただ大戦中のヨーロッパ戦線の歴史背景を勉強する必要があり、アンジェイ・ワイダ監督作品と同様に勉強の必要があるのが難でしょうか?
とにかく、ムンク監督は冷徹な視線からユーモラスな表現に転換するのでハイセンスさは素晴らしいですよ。映像的にもラストの円形の小径 を回る捕虜たちの姿は、かなりインパクトがありました。
それ故に他国の映画ファンが理解し易いように少しだけ工夫もしてほしかったですね。
菩薩

菩薩の感想・評価

4.1
明るくコミカルでコント調ですらある前半、暗く陰惨で悲劇的な後半、占領下のポーランドにおける英雄浪漫譚についてのあれこれ。

もうめんどくさ〜い、とばかりにレジスタンスの訓練を飛び出した男が、あれよあれよと重要なミッションに巻き込まれていき、後一歩のところで英雄になりかける前半、偶然見つけたワインで泥酔して以降のグダグタっぷりと、それでもすんでのところで生き延びてしまうあたりが非常に面白い。

ナチのポーランド収容所が舞台の後半、縛りも緩い中で無気力に戦争終結を待ち望む新参将校たちと、未だに過去の栄光を捨てきれない古参将校たち、彼らによって英雄に祭り上げられた一人の男と、全てと距離を置きただ孤独を求める男の話。

結局戦時下において「作られる」英雄像などには大して意味はなく、戦争においての真の英雄とは生き残った者達なのであり、死んでしまってはなんの意味すら無い、むしろ英雄に向けられる好奇な視線が彼らを狂わし、また英雄自身すらも破滅に追い込むと、かなり冷淡な思想を感じる作品。これはおそらく本人の経験則によるものなのだろう、とりあえずwikiの生年月日はおそらく間違えている。
英雄的行為が時として無意味なものになってしまうということを、ドイツによって占領されてるポーランドを舞台に描いた作品。
二章構成で前半が喜劇、後編がかなり暗く後味の悪いものになっていて全く違う話のようだが、屈折した英雄的行為を描いている点では一緒。