このレビューはネタバレを含みます
戯曲を映画に翻案したものだそうで、3幕で場面が変わって、中盤くらいまで新しい人が部屋に入ってくるときか、部屋から退出するときまではカットは割らないので、凄い長回しで長い時間演技を止めないでやっている…
>>続きを読む「まるでレンブラントの絵画ようだ」(ル・モンド誌)と評された映像美で映し出される会話劇。
当時、齢100歳越えのオリヴェイラが到達した究極のミニマリズム。
室内の灯火が最高です。
ジャンヌ・モ…
さすがとしか言いようがない画。
巨匠の撮る家族、会話劇、そして画、全てが芸術。
芸術についての台詞がありました。
最初の港の画がすごく好きだ、すごい、絵画のように惹かれました。
同監督の「アンジェリ…
長い映画が好きでないのでミニマル路線のオリ爺は割とハマってしまってこれは最たる感じ。全く違うけど『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』然り台詞が効いていて部屋一つで済ますような映画は完全に良い。レナート…
>>続きを読む登場人物たちの愛情はそれぞれ別の方を向いている上に抑圧された生活の上に成り立つ誤ったやり方故に必然的に起こる悲劇。夫は妻を救うために嘘をつき、妻は息子を待ち続ける。その嫁は義父を慕い8年もの間失踪し…
>>続きを読む男の名がジョアンつまりはヨハネの名を冠しているので、その辺りを手掛かりに読み解いていけば、色々発掘できるだろうが、そんなことどうでもよくなるくらいに長回しのフィックスがキツかった。
窓の反射を利用し…
現役最高齢の映画監督が老人の価値観を後ろから刺すようなユーモアを見せて、痛々しさが微塵もない。サイレント映画みたいな猟奇シーンに始まり、質素な自宅で老夫婦と嫁が延々喋る、いなくなった息子が帰ってきた…
>>続きを読む淡々とした始まりに少し戸惑いながらもジャンヌ・モローが出ると一気に花が咲いているよう。その辺りからどんどん引き込まれてそのままラストまで。不条理な話なのに逆に家族を感じるのはそういう面が家族の一部分…
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