喧騒やしがらみから抜け出した森でのランデブーの夢見心地と、立小便に中年の青姦、はてはチンポコのどアップに代表される生々しい映像の連続との二つに引き裂かれて、なんとも言えない余韻を残すアピチャッポン長…
>>続きを読むアピチャッポン・ウィーラセタクン『真昼の不思議な物体』の次の作品にあたる長編第二作目。
男女の心の機微を描いていた、ことは間違いないが、何でもないような映像の中に見出すドラマというよりは、その風景に…
タイトルバックが入る中盤を境に、前半と後半で物語がガラリと変容する。
観客に眠くなるまでじっくりと対象を見つめさせる長回しの弛緩と、対象に見つめ返される痛みと。
皮膚感覚の官能性が心地いいアピチャッ…
アピチャッポンの身体や医療への強いこだわりは何なのだろう。前半の無機質な病室やクリーム弁当の異様な白さから、ドライブを通じてミンとムンは解放されていく。そこから一気に陽気と明るさを取り入れて、映画は…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
序盤は安定のアピチャッポン睡魔に襲われ、夢心地での鑑賞。
車を走らせルンの職場に行き、車を走らせ避暑地に向かうあたりから徐々に目が覚め始める。1つ思ったのが、キアロスタミしかり、やっぱり自分は動い…
とことんエクスペリメンタル、アンビエントな空気感。芸術的な映画だったなあ。かの名作、『美しき冒険旅行』を彷彿させた。
イメフォで映画観た後に恵比寿で開催してる展覧会にいったら、そこでイメフォの20…
生々しい表象へ、すこやかな囁き。
人が無意識なる言葉を知っていようと、知ってなかろうと。くうねる、なんてことはあたりまえに作動してしまっている。あたりまえということが言われないほどに、あたりまえな…
一言でいえば圧倒的な透明感に満ちた実験的アンビエント映画。「世紀の光」と同様に、今作も批評がとても難しいと感じる。
一筋縄ではない個性的な世界観と我々の持つ時間軸とかけ離れた感性、日常の俗っぽいも…