みつばちの大地の作品情報・感想・評価

みつばちの大地2012年製作の映画)

More Than Honey

上映日:2014年05月31日

製作国:

上映時間:91分

3.5

あらすじ

マークス・イムホーフ監督は、世界中でミツバチが大量に死んだり、失踪している事実を知り、その原因を求めて旅にでる。 その旅は、スイスの山岳地方に住む養蜂家にはじまり、世界中へと広がっていく。アメリカでは、ミツバチが受粉のために全米を農園から農園へと長距離輸送されてゆく姿を取材し、オーストリアでは、女王蜂を育て世界中へ発送している一家に会う。中国の一地方では、文化大革命の時にミツバチを退治したため…

マークス・イムホーフ監督は、世界中でミツバチが大量に死んだり、失踪している事実を知り、その原因を求めて旅にでる。 その旅は、スイスの山岳地方に住む養蜂家にはじまり、世界中へと広がっていく。アメリカでは、ミツバチが受粉のために全米を農園から農園へと長距離輸送されてゆく姿を取材し、オーストリアでは、女王蜂を育て世界中へ発送している一家に会う。中国の一地方では、文化大革命の時にミツバチを退治したため、花の受粉を人間の手で行っている姿をとらえ、米・アリゾナ州では、キラービーの養蜂家に会う。そしてミツバチの驚くべき知能と社会的な共同生活について、ドイツの研究者にインタビューする。 旅の最後の地は、イムホーフ監督の娘家族のベア=イムホーフ夫妻が研究をすすめるオーストラリアである。ここでは、ミツバチの大量死がまだ始まっていない。彼らは太平洋に浮かぶ孤島に人工交配させたミツバチを放っている。果たしてこの島は、ミツバチにとってノアの方舟になるのだろうか?

「みつばちの大地」に投稿された感想・評価

みつばちの神秘的な生命とかそーゆーのかと思いきやこれまったく逆視点というか、ハチの生態とゆーよりビジネス視点でハチを描くドキュメンタリー。ハチも家畜みたいなもんですねホント。ハチと人間の現実をつきつけつつ、ラストカットだけすごく幻想的で美しいのが印象的。
ミツバチを通して世界の縮図を具現化し、現代のヒトと自然の在り方について問題提起するドキュメンタリー。

超接写で大きく映し出されたミツバチたちの、身体中を覆う体毛、薄く透けた羽根、真っ黒な眼の光沢が美しい。

人間の食物の3分の1は、ミツバチがそれらの花々を往き来して、受粉を助ける役割を担うことによって得られた恵みであるという。
私たち人間はミツバチの習性に支えられ、生きているのだ。
その為、かのアインシュタインはこう言った。『ミツバチが絶滅すれば4年後に人類は滅びる』と。

現在、世界的にミツバチは急速に減少している。日本も例外ではなく、北海道の養蜂場などでも原因不明の大量死が明らかとなっている。
直接的な原因は謎だが、その要因は無数にある。
作物への農薬散布、延命を目的としたハチへの抗生物質の注入、ハチミツ効率的採取の為の群れの分断、大量飼育による寄生虫の蔓延、巣箱の長距離移動に伴うストレス。
それらすべての要因で人間が介在している。

ミツバチにとって、自然の摂理を犯しまくる人間の手は、神の手であり悪魔の手。
群れを分断し、女王蜂を置き換えて交配を促し、働き蜂たちに人間が選択した作物や女王蜂を育てさせ、抗生物質で生き長らえさせ、殺している。

すべては効率を重視した利益至上主義による人間の都合。より人間が豊かになるため、ハチ本来の生態系を蹂躙しているのだ。
とてもやるせない気持ちになる。
現代のハチミツの生産現場を知るには、とても参考になります。
知識向上と言う面でなく、深く環境の現場も考えさせられました。
中国で、蜜蜂が絶滅して人間の手で受粉をしているシーンは絶句しました。
こんなことが世界で起きているとは…
やたら安い蜂蜜は、生産現場を考えると食べては行けないものだとわかりました
オーストラリアでの種の保存研究が役に立つ世界は近いような気がします。
Koichi

Koichiの感想・評価

-
農作物作るのにこんな仕事があるなんて。

ミツバチいなくなるとやばそうですね。
マークス・イムホーフ監督作品
[みつばちの大地]

みつばちが絶滅したら、
四年後には人類は絶滅する…
冒頭のソレに、ガツンとやられました。

天変地異やら異常気象やら、
地球の異変、いつも耳にします。。
どうやらみつばちの数も、
どんどん減ってきているようです…

その現状を、みつばちの生態や、
養蜂家のインタビューなどを交えながら、
説き明かしていくドキュメンタリーです。

観たのけっこう前です、markし忘れ、
ネイチャー系ドキュメンタリーで思い出しました。

観る前の印象としては、
とことんみつばちの生態に迫る、
のかな?と思っていました。
その部分の映像、もの凄いです。

最新の機器、技術を駆使した、
スーパースローや、ものすごい接写、
さらにはみつばちの体の内部…
驚きの連続です!

でも…養蜂家の方のインタビュー、
けっこう多かった印象です。。。

ものすごい映像のオンパレードに、
ナレーションと(ちょっと)インタビュー、
そんなのが理想でした笑
ヨーロッパ、アメリカ、中国、
オーストラリア、世界をまたにかけ、
取材されたご苦労は頭が下がります。

あ、でも相変わらずの知識不足、
ボクにはとても為になるドキュメンタリー、
観て良かった映画です。

[みつばちの大地]

2014 名古屋名演小劇場にて観賞しました。
7N3

7N3の感想・評価

3.5
わたしはあまり肉を進んで食さないです。ベジタリアンやヴィーガンではありませんが、動物の屠殺や生産を望んでいないからです。

それに対して、蜂蜜は別物だと思っていました。
人間とミツバチ、その関係は持ちつ持たれつだと信じていたから。

花の蜜を吸い、カラダに付着した花粉を別の花に運び、受粉が起こる。
ミツバチのおかげで花や果物が成り、人間はその恩恵をいただく。

だけど考えてみれば判ることだった。
蜂蜜はミツバチの巣の中にあるもので、その蜂蜜を大量に生産するということは、ミツバチ達の生命を脅かすという脅威だということ。

作中で「ミツバチは家畜になった」という表現がありましたが、映像を見る限り、その通りのようだ、と。
世界中で売買される蜂蜜の内の8割を生産している養蜂場のお話だったので過激な内容だったのかもしれませんが、これが現実なことには変わらない。

純粋種から混血種のハチまで自然に誕生して、その混血種は強くとても凶暴だということ。
それはきっと、今までの人間が積み重ねてきた罪、培ってきた技術や研究の「成果」でしょう。
まった

まったの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ミツバチの空中交尾の映像初めてみた。けっこう衝撃でした。
あとミツバチのネットワークや社会の話、巣の話とかも面白かったです。脳味噌の反応を計ったりもしてて、科学技術にはギョギョギョ!
特にカメラの切り込み具合がすごくって、ミツバチのカーテンがどさーっと開いてました。

しかし作家に言わせれば、皮肉にもこういったテクノーの発展に溺れた暴力がミツバチの危機を招いてるんですよね。
人間の物性の支配に合わせて合目的化されるミツバチとミツバチの危機。
そしてこういう目にあってるんはミツバチだけじゃないんでしょうね。

気になるのは、雪山のミツバチおじいさんどうなったんやろか・・・。大丈夫かな。

ミツバ知識増えました!
虫嫌いですが、ミツバチの社会とミツバチワーキングが見れたり、不快感は無かったです。
sy

syの感想・評価

3.5
蜂はもはや家畜となった。そして次第に、そのことによる歪みが、世界各地で露わになろうとしている。
ミツバチと人とのかかわり、今はこんなになっているのか、と改めて思い知る。

世界中でミツバチが謎の死をとげ、数が急激に減っていることが問題になっているけれど、つい最近、特定の農薬が原因であることまでわかってきた。本作は、原因がまだ謎のままだった2012年、世界中の養蜂家を取材してミツバチと養蜂家をはじめとする人々とのかかわりを描いて原因を探ろうとした作品。

資本主義の規模と効率の経済の流れに押し流されて、犠牲になっているのはミツバチという捉え方をしていて、とても説得力があった。

ミツバチの繁殖をコントロールして同じ遺伝子の女王蜂の幼虫をたくさんつくってアメリカの養蜂家に売るオーストリアの育種家の人。アメリカの養蜂家は買った幼虫をもとにコロニーを増やし全米各地を移動しながら果樹園の受粉を行う、1年たったらコロニーを潰してヨーロッパからまた新しい幼虫を買う…。病気に侵されないように抗生物質入りの砂糖水を大量に与えて育てる。ミツバチたちは、ハチミツを作れ作れとばかりに、せっせと働かされているようで…、社畜呼ばわりされる私たちとあまり変わらないみたい。

親から引き継がれてきた伝統の養蜂業も、現世代の間に規模が拡大、機械化と化学物質なしでは成り立たなくなっているようだ。これではミツバチに感謝なんて気持ちのゆとりはできないな。たとえ農薬の問題が解決したとしても、釈然としないものが残るなぁ。

映像が素晴らしかったです。女王蜂が空高く飛びながらでオスと交尾するシーンをミツバチ目線で撮った動画は圧巻でした、アレどうやって撮ったのだろう?
Aladdin

Aladdinの感想・評価

4.0
植物は2種類しかない。風で受粉する植物と、美しく甘い蜜でミツバチなど昆虫を使い受粉する植物。
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