天才加藤泰監督作品。東映任侠映画聡明期の作品ながら後世に決定的な影響力を持つ逸品。任侠映画のお約束事項が全て詰め込まれている。冒頭の殺し屋汐路章登場から一気に画面に釘付け。大木実は今作品では悪役。素…
>>続きを読むロー・アングルのフィックス・ショットの暴力性。馬と鉄道。オープニング・シークェンスの群衆の運動と殺し屋の顔の異様なクロース・アップの連続がヤバい。そしてシネマスコープの広さを使った空間構成が素晴らし…
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走行中の列車から飛び出し、窓ガラスをぶち破って建物に侵入する、ディロング鶴田浩二。アクロバティックすぎるし、本来なら格好の餌食なはず。
冒頭、大阪喧嘩祭りにて、嵐寛寿郎を襲撃する殺し屋・汐路章の三…
小津安二郎もびっくりな超ローアングル任侠映画でした。こんなに麗しいヤクザ映画があるんですね。
全体的に情を出しすぎているところ(特にクッサイ歌詞の演歌を挟むところ)が若干陳腐で残念でしたが、映像に…
祭りの配置を上から映し、そこから目つきが悪すぎる男のアップまで収める冒頭が完璧。鶴田の佇まいがずっと格好良い。道化を演じつつ洞察も優れる藤山寛美の最後にも泣く。泣いてばっかり。丹波哲郎が説く「男はど…
>>続きを読む【時代は変わる】
数ある東映任侠映画の中でも傑出した名花🌺であり、山下耕作の『博奕打ち・総長賭博』と並ぶマスターピース。
掟人間と狭間人間の葛藤、義理と人情、愛憎、組織対個人といった、東映任侠映…
藤山寛美が刺されてもうコイツ死ぬからいいわって人がいなくなるの怖くて忘れられない。ひとりで机にぶっ倒れて死ぬ。孤独な死。
クライマックスの列車から窓ぶち破りも当たり前に最高だけど、鶴田浩二と藤純子の…
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襲名の盃を俯瞰で撮るオープニングのショットから、ラストで鶴田浩二が汽車の屋根から仇の潜む座敷に飛び込み長ドス振り回して追い回し、藤純子の目の前でトドメを刺す寸前で血まみれになりながら藤純子と抱擁する…
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冒頭いきなり俯瞰カメラで見下ろす祭り(御輿)の儀式のシンメトリーな映像美に驚き、次ぐ祭りの熱気と合いまった刃傷シーンで興奮は最高潮に。以後は次第にトーンダウンしてくるが、クライマックスの汽車と殴りこ…
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