制作に掛けられた途方もない労力と、結果としての映像美にただただ圧倒されます。果たして人間にこんなことが可能なのか?と問いたくなる映画の中の一つです。
登場人物が多く、歴史的にも馴染みがない世界なので…
このレビューはネタバレを含みます
いやあー凄かったなあ。
正直に始めの時点でごちゃごちゃになってストーリー自体はあまり入ってこなかったのだが、それでも凄みを感じられた。
マルケータの初登場シーンやばい。
他にもちょいちょい純粋なは…
何でもスタッフキャストが当時の生活をしながら撮ったらしく、捕まえた魚をその場で貪るとか焼いた何かの獣(形がそのままよ)が火にくべられてるのとか服もボロ切れと毛皮のパッチワークみたいなので皆ボロボロで…
>>続きを読む死ぬまでに観たい映画1001本
ずっと観たかった1967年のチェコ映画。55年の時を経て2022年に日本で劇場初公開された文句なしの大傑作。観終わった後の興奮冷めやらず、しばらくこの映画で頭がいっ…
【鑑賞メモ】
顔をかすめる吹雪。
朝日が降り注ぐ森に、佇む馬。
取り憑かれたような眼。
登場人物の名前、立ち位置、権力関係などが複雑で、初見だとストーリーの把握が難しい。
ただ、冷たく荒涼とした景…
単純に面白いし人間らしい。
画と音楽、その関係と使い方がダイナミックなんだな。力強いけど叙情的でもある。なので長尺なのに観る者を飽きさせない。
音楽と画のカットのシンクロ具合がめちゃハイレベル。
こ…
ペイガニズムとキリスト教の二項対立をここまで生々しく描いた映画は他に無かろうといった感想。また、その生々しさと抽象性が共存した特異なバランスがこの映画の持ち味かなと。
音声処理やカット割、省略表現の…
素晴らしく美しい画と音楽。特に始まってからの5分ほどは息を呑まされるショットの連続と音楽で一気に世界に惹き込まれる。
モノクロフィルムの美しさも特筆すべきものがある。階調と粒状感が凡百のモノクロフィ…
© 1967 The Czech Film Fund and Národní filmový archiv, Prague