信じた価値観の
コペルニクス的転回。
人間誰しも自分の価値観を持って生きているし、その価値観のすれ違いが議論へと発展し、相互理解へと近づいていくのが本来の姿だが、うわべだけの旦那にその力はなくても…
どの人も、全身全霊で自分の理屈をこねくり回すけど、みんな詭弁に聞こえる。透けて見える人間性が、こっちの嫌悪感を刺激する。だから、1番、嫌ったらしい主人公にだんだん気持ちが寄っていく。
最後は切なさま…
ヌリビルゲジェイラン監督
パルムドール作品
やっと鑑賞。新作の『二つの季節しかない村』もそうだったけれど、雪がコンコンと降りゆく一国一城的な村、その壮大な自然と最低限の生活の中で、無惨にも人の内面…
雄大なカッパドキアで暮らす資産家を中心に、日常であり触れた内面的な弱さを知的な会話劇で描いた映画。
自分の弱さに目を背けてしまったり、相手のことを分かった気でいたり、ありふれた弱さが日常の中に…
このレビューはネタバレを含みます
多分人生初のトルコ映画。3時間の長尺映画だったが、飽きずに見れた。人間同士がお互いの意見をぶつけ合う、罵り合うんだけど、これが見た事ない国の見た事ない言語だから、(カッパドキアという特殊な風景と雪景…
>>続きを読むイライラした人たちばかりだけど強いて言えば主人公の感覚が一番自分と近い。昔カッパドキアの洞窟ホテル泊まったなー懐かしい。その時に限らず、気さくだったホテルスタッフも見えないところで色々抱えてるんだな…
>>続きを読むこの作品を観ながら、善悪云々よりもそれに気付けているのかが主題なのでは
‥?と感じた。
誰しも自己肯定をしてしまうしエゴに満ちているものだ(私を含めて)。
自分より強い人には卑屈になり、自分より弱…
カンヌ映画祭パルムドール受賞作のトルコの映画。
世界遺産のカッパドキアの洞窟ホテルのオーナーの男は親の遺産もあり美人の若妻もいて何不自由ない暮らしのように思えるが、その内側に入るとところどころ綻び…
ヌリヴィルゲジェイラン監督の作品を観るのは2つ目。
物凄く平たく言えば「ご近所トラブル映画」。
この作品もまた、腹の立つ主人公。
小難しいことをタラタラ述べて「人間はこうあるべき」みたいな理想論を…
『二つの季節しかない村』の予告を見て気になったので監督の過去作を鑑賞。
サスペンス映画かと思ってたら普通に面白い会話劇。何を善と思うのか、それに自分はどう向き合うのか。皆我が強く正直に物事を言うので…
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