その夜の妻の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『その夜の妻』に投稿された感想・評価

U-NEXTで観られるものは弁士なし伴奏なしの完全サイレント。画こそカッコいいところがあるものの、色んなところで変な違和感がある。珍しいズームアウトが新鮮。
和洋折衷の雰囲気が、黒岩涙香の翻案小説みたいで好き。
直前に『インシディアス』シリーズを観ていたので、ドアに付いた手の平の跡が悪魔の手の平の跡に見えて笑ってしまうという弊害が出た。

2020/08/02TSUTAYA TV
すごく格好がいい小津の映画。銃口を捉えるズームアウト。非常にアメリカ的ではないか。

個人的に小津は戦後のホームドラマ路線より戦前のアメリカかぶれのハイソな作品の方が好み。この作品も美術とかに小津のアメリカへの憧憬が見て取れる。
「その夜の妻」とタイトルにある通り、今作の主役は妻。病…

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小津のサイレント時代のサスペンス。原作を野田が一夜の出来事に脚色。強盗犯の夫が逃げ込んでからあとは、アパートの屋根裏という凝ったシチュエーション。小津は33年に「非常線の女」を作っているが、本作のほ…

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警察に連行される父を、それとは知らず笑顔で送り出す娘。
KT77
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サイレント映画。

戦前の日本なのにテーブルと椅子、ベッドなどの家具は洋風だし、妻は和装で夫は洋装。そんな和洋折衷の中の物語。シンプルながら見どころは意外と多い。

人情決着かと思いきや…な展開も良…

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衣服、家、街という人工-虚構の三層構造がみごと。社会に課されたポーズを、その旧弊な役割に反抗しながら実践すること。武器をとる妻よりも、ケアラーになる夫、手錠をかけずに腕を組む刑事の姿が印象に残った。…

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