キャリントンの作品情報・感想・評価

「キャリントン」に投稿された感想・評価

Annikki

Annikkiの感想・評価

3.8
実在の女流画家キャリントンと同性愛者の作家リットン。
お互い認め合いながら、惹かれるのに、リットンは男性しか愛せない。キャリントンは、奔放に色んな男性と関係を持っているが、満たされるはずもなく。

リットンは病に侵され始め、衰弱していく。リットンがバスタブで使った、身体を洗うスポンジに、いとおしそうに顔を埋めるキャリントンの静かなシーンに泣いた。
ラストは、予想外に哀しかった。

存在する誰もが、美しい映画。
若いエマ・トンプソンが生き生きしている。
画家ドーラ・キャリントン(1893-1932)の伝記映画ながら、彼女が出会い、心から深く愛した、ブルームズベリー・グループ(E・M・フォスターも参加していた)の作家で同性愛者のリットン・ストレイチーとの関係に焦点が当てられてるから、ドーラ・キャリントンの画家としての存在よりも女の業としての側面が大きい。
お互い惹かれ合い愛を抱いても、リットンは同性愛者でドーラは肉体的に満たされないから、彼女は複数の男性(これが、サミュエル・ウェストやらルーファス・シーウェル様やらスティーヴン・ウォディントンやらイケメン揃い!)と関係を持ち、当時としてはスキャンダラスな彼女の男たちとリットンを含めた複雑な関係が生まれて行くのだけど、そんな危うさの中でも、ドーラとリットンの二人でいるときの穏やかさが美しく好きなんだなあ。
肉体も愛し合えれば芯から幸福だったかもしれない。
彼女の愛はリットンにしかない、そんなどうしようもない愛の残酷さが痛切。

リットンの恋人がジェレミー・ノーサムだったり、英国俳優好きには堪らない作品でもあります。
ドーラ・キャリントンのエマ・トンプソンも素晴らしい!
chisa

chisaの感想・評価

3.6
女流画家ドーラ・キャリントンと文学者リットン・ストレイチーの奇妙な愛情生活を描いた作品
リットンが51歳で亡くなる1932年までの
イギリスの古き良き時代背景
ドーラキャリントンは、同性愛者のリットンに恋をしてその愛を貫いた訳ですが、わざわざそんな人を選ばなくても、、、と思ってしまいましたが、恋とは不思議なもの。人の一生を描ききる事はできなくてもこの女流画家の個人的な自由な生き方を見る事ができた。
映像も美しかった