ズギャビンツェフ映画の中でも、この映画は大当たり。
テーマの投げ掛けで終わっているようにも見えるが、最初と最後は同じ窓越しのカットなので、とあるひとつの物語、という風にも取れる。
なんといっても、こ…
沈黙は静寂を呼び、そこから絶妙な〝間〟が生まれる。
今なお家父制度が続くロシア社会の中で、資産家である初老の夫〝ウラジミル〟と元看護師で夫を献身的に支える妻〝エレナ〟の物語…ふたりは再婚で共に独立…
年上の富豪と再婚し、お金の面では裕福だが愛は冷めきっており別々のベッドで寝て居る。エレナは結婚して二人の子持ちの息子一家の生活の面倒を見ている。夫にも一人娘がおり自堕落な生活を送ってるが、夫は溺愛し…
>>続きを読むとある女の業。資産家と熟年再婚した女が夫の遺産をめぐって親族と醜い争いをする、そんな日本のドラマ観たことあるような気がするが思い出せん。働きもせず親のスネを齧る息子家族の存在、自分と反りが合わない夫…
>>続きを読むこちらは都市の造形。何かに窓を通して観察されるという家族か社会の実情。とはいえより物語的なサイズであり楽しみ方。投げっぱなしで終わるがメッセージを読み取らねばならなかったかは不明。カメラは画面や前後…
>>続きを読む芸術的なまでの現実に、愕然とする。「これは現実なんだ」と思わせる仕草と間の取り方。幕開けから会話らしい会話が起こるまで約8分、必要な沈黙。”言葉は時に強い力を持つが、無意味なことが多い”。”テーマは…
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