東京国際映画祭 コンペティションにて(審査委員特別賞受賞)。
映画には、一筋でも未来に光を感じさせるものであって欲しいとの期待があるが、本作は真逆。厳しい現実をとことん突きつけられる、見ていて本当…
スカンジナビア航空機内で見られたから鑑賞。見逃していた映画だから嬉しかった。
北欧の凍てつく大地の厳しさとイェンスの内心描写がマッチしていて、凄味がある映像世界になっている。タルベーラ程淡々としてい…
爆睡系かと一抹の不安があったけど、幕が開けてみれば傑作でした。みすぼらしい爺さんが主人公の映画で4.5以上つけるの初めてです。
絶対悪さえも必要悪に呼び替えてしまえる、人間の自己正当化の性質が顔を…
人間、目の前にチラついた富と、一度あげた生活水準は落とせない、守りたい、そういう生き物なんだろうなと思わされる。覚えた喜びを、なかなか手放せない。かぶる帽子が変わること。日曜の教会で席があること、そ…
>>続きを読む● トーキョーノーザンライツフェスティバル 2019
●料金1200円
●あらすじ
イェンスは、荒涼とした農地で娘とふたりの甥と暮らしていたが、小麦の不作に苦しむ中、厳しい冬を目前に控えていた。窮地…
ノーザンライツにて。タイトルからして不穏な気配がぷんぷんなんですけど、案の定の北欧あるあるつらみ映画でとても良かった。観終わった時の口の中に砂でも残ってるような後味。これですよ、これ。
家族のためを…
東京国際映画祭でスケジュールが合わず観られなかったけど、トーキョーノーザンライツフェスティバルで上映され、やっと観ることが叶いました。
とにかく救いがなくて、重厚。デンマークの曇天、映像も暗く、心が…
壮大な自然とか綺麗な風景なんてものはなくて、寒さと飢えと不毛の地と暗さと悲しみと選択肢のない選択とか目を逸らしたくなるような人間模様だった。これは後に残る映画。
音楽は大好きなDanish Stri…
トーキョーノーザンライツフェスティバル2019より。
貧困を抜け出すため、家族を幸せにするため、主人公のじいさんは懸命に生きるのだが、目的意識を見誤ると不幸の道に転げてしまうことがまざまざと示される…
強欲爺さんのボタンのかけ違い(格調高め)。
闇の階調を見ているのではってくらい暗い画面、影絵のような世界で目を凝らして見る悲しき人間のカルマ、イェスパー・クリステンセンの深い皺、鋭い眼光。
清らかな…
©Nordisk Film Production