もしも建物が話せたらの作品情報・感想・評価

「もしも建物が話せたら」に投稿された感想・評価

どうしても観たくてDVDを購入。6人の監督が手がける建物のドキュメンタリー。ヴェンダースのベルリンフィルのやつと、レッドフォードのサンディエゴ・ソーク研究所のやつ、あとオスロのオペラハウスのやつも好き。特別面白い訳ではないのに、この手の作品を観ると落ち着くのは何故だろう。
再上映で観れた
ベルリンフィルのホール、刑務所、オペラハウス 
が特に人と建築の関係描いてて印象的
Yoshiyuki

Yoshiyukiの感想・評価

4.5
全部見てまとめてこの点数かな。
個人的にはベルリン、オスロ、パリの回が好きだった。

■1話目 2 Sep  評価:5.0
これは神作品。
まだ1話目しか見てないけど、5点あげたい。

建物が一人称視点で自分語りをするというコンセプト。

視点はもちろんのこと、建築家の構造に込めた思いとか、建物周辺の歴史、建築家の生い立ちなど、素人が建築を見るときなかなか知ったり解釈出来ないような情報をくれるところがすごく新しい。

建物を取るカメラワークが時々、観光で建物内を見回すときの感覚とすごくリンクしていて、その慣れ親しんだ感覚と前述の新しさのバランスがなんとも絶妙だと感じた。

現在の話から過去の話に映るときのトランジションも工夫があったり、1話の長さも、展開のテンポも個人的には好き。
そもそもこんなに建物の色んなところじっくり映してくれる作品無いよね?

ベルリン・フィルを訪れる前に、3回は観ておきたい!と思わせてくれた作品でした。

■2話目 3 Sep  評価:3.0
なーにを言っているのか全く分からない。
本当に頑張って聞いても理解できないw
これが建物視点なのか、すらも判別出来なかった。
妻って誰のこと?笑
その本はなんの本なの?笑
なんの知識が必要だったんだろう。

カメラワークは相変わらず好き。
本当にその町、建物に来たときみたいな視線で見れるから映像への没入感がある。

でもナレーションが分からなすぎてdistractedというか、気が散るw
もはやナレーション無い方が多分好き。

1話目からの落差というか、統一感の無さというか。
オムニバスとはいえど、メインコンセプトと全体的な雰囲気くらいは揃えてもいいじゃないかい?

あと最後うるさいかな、、、
構成は面白い。最後また同じところを通るのは好き。ボリュームをもっと下げてほしい。
これがこの街のリアルなら、文句はありません。
次に期待。。。

■3話目
外の目を引く見た目だけじゃない。内部こそがこの建物の真髄。ホールもロビーもあんな格好いい構造だったなんて。そう、これは内側の複雑さが外側に出ただけなの。 
―――ベルリン・フィル

横に上に、放射状に、円上にと広がる本棚。整然と整理された資料の数々。司書さんの高速スタンプ押し。デジタル化のこの時代にこの膨大な量の蔵書管理は紙にハンコのアナログ方式なの?
映るもの全てが時代に取り残った格好良さがある。ちなみに閲覧室の机にはコンセントがついているものもあるのでハイテク機器の充電は可能。
―――サンクトペテルブルクの国立図書館

刑務所の機能とはなんだろう。刑務所は居心地悪くあるべきなのだろうか。それとも清潔感あふれ自然な笑顔も出てきて良い建物なのだろうか。独房の茶色い文字と、受刑者のはにかみ真顔が印象的。壁の中から目が離せない。
―――ノルウェーの刑務所

建物は人間のように外気を吸い、呼吸する。一度ドアの中へ入れば全ての部屋がつながっている。建造物の対象軸となるのは一本の溝。
この建物で働き始めたら誰も辞める人はいない。
―――カリフォルニアの生物医学研究施設

カンパニーの練習風景なんて永遠に見てられる。オペラの舞台裏なんて永遠に見てられる。あのガラスの内側の彼らの稽古なんて永遠に見てられる。
ガラスの外側の私は、せめてどこからか天井になってしまうあの白い道を歩いてのぼってみたい。
―――オスロのオペラハウス

朝6時の静寂、朝11時から始まる喧騒、夜遅くにまた訪れる静寂。特別展の展示替え作業なんて永遠に見てられる。
この異質な建物はあの街ではやっぱ浮いてる。けれど溶け込んでる。ここもルーヴル、オルセー同様に一度入ったら出られない、かもしれない。
―――ポンピドゥーセンター



願わくばこれらの建物全てを広角カメラ片手に心ゆくまで歩き回りたい。
rosas

rosasの感想・評価

3.7
◾️ベルリン・フィルハーモニー
・建物の中心に指揮者を置く
・有機的な繋がり
・幾重にも重なる社会構造によるユートピアを体現

崇高な思想の体現は完璧な美しさとなる
ぐ

ぐの感想・評価

3.2
2編目を除けば全て満足の1本。被写体それ自体の優秀さにあぐらをかく事のない物語の付与は大きく問題がなく、建物の性質とも合致していたように思う。3時間尺ということもあり見終わった後に充足感があった。オスロのオペラ・ハウスは是非行きたいと思う美しさ。
パック

パックの感想・評価

3.7
TSUTAYAにもストリーミングにもどこにもなかったので購入した。


環境心理の課題に使う。
最初のヴィム・ヴェンダースのベルリン・フィルハーモニーは良かった
2011年
東京都現代美術館で観た、ヴィム・ヴェンダースのビデオインスタレーション
「もしも建築が話せたら…」


スイス・ローザンヌにある
SANAA《ロレックス・ラーニング・センター》
ゆるやかに波打つようなワンフロアの映像と
そこに響くヴェンダースの言葉に夢中になった



まさか、それが
ベルリン・フィルハーモニーに場所を移して
映画になるなんて!



ベルリン・フィルハーモニーといえばハンス・シャロウン
「ベルリン・天使の詩」に登場したシュタービ(Stabi)こと
ベルリン州立図書館も彼の設計♪

…天使たちが、人間の「言葉」に寄り添う姿が忘れられない



ベルリン・フィルハーモニーも、内部に入ると階段の手すりがシュタービと同じ!
もう、それ見ただけでニヤニヤしちゃう^^



人の言葉に耳をすます天使のように、今度は
長いことそこに在り続ける建物の言葉を聴くなんて
つくづく、ヴェンダースは目に見えないものが好きなのね〜^_^



だけど、いま私が住んでいる家にも
通っているビルにも
いつも通る駅にも
よく立ち寄るお店にも
あると思うのよ。声が。



声という言い方(捉え方)をしているだけで
普段からなんとなく雰囲気がいいとか悪いとか
居心地が良いとかなんだか落ち着かないとか
気が良いとか良くないとか
…それは、私たちがいつも感じているもの。



それを、この映画では
「もしも建物が話せたら」と、6人の監督が

ベルリン・フィルハーモニー
ロシア国立図書館
ハルデン刑務所
ソーク研究所
オスロ・オペラハウス
ポンピドゥー・センター

と6つの建物のストーリーを
それぞれに紡ぎ出している。


その建物を、場所を観ながら
それぞれに選んだものにチカラを込めて
リアルに映してみてる。



そう、私たちの毎日って
そのストーリーって
それぞれが勝手に作ってんのよね。ということが
…潜在意識とか投影とか
聞いてもつい難しく感じてしまう、その

 作ってんのよね。

って部分が、意外にも
この映画を観ると
腑に落ちるという。


それは、いつも私たちが感じているもの。
きき

ききの感想・評価

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建築は人々の営みと共にあって完成する。
人の手によるのに、ながい時間を知る別の生き物みたい。
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