ほぼ同じ時期に製作された、ジョージア(旧グルジア)と他国との合作映画である『とうもろこしの島』と『みかんの丘』は、直接的には反戦への姿勢をとりながらも、結果的には、人にとってさらに奥深くにあるものを…
>>続きを読む武器というものは…理不尽だなと思う。持っているだけで圧倒的な力の不均衡が起きる。見ているだけでヒリヒリする。
不学にして、コーカサス地方の歴史には疎い。でも世界が長らく領地というもの・民族というも…
87分と短い尺の中で、戦争の愚かさ醜さを明確に、そして静かに描いているのが良かった。
対立する傷ついた2人の兵士は、回復してからも顔を合わせれば殺意むき出しで罵り合う。命を救ってくれた恩人であるイヴ…
『みかんの丘』
沈黙の中で語られる、命と尊厳の物語
戦争の渦中、敵同士の兵士をかくまう老職人イヴォ。
武器ではなく、食卓とみかん畑が人と人を結び直していく様子に、静かな感動が胸を打ちました。
…
グルジアやジョージアといったロシア近辺の国家事情を知らないと話が今一つ入ってこないので、似たような内容の『とうもろこしの島』とあらかじめ鑑賞することをお薦めします。ただそうした予備知識が無くても国家…
>>続きを読むみかん畑の爺さんに助けられた瀕死の敵同士の兵士2人が爺さんの家で一緒に看病され、徐々に人間としての正しい在り方に気付いていく話。かなり時間かけないとできなそう話なのに、意外と短くすっきりしている。に…
>>続きを読むジョージアに於けるアブハジア紛争。
日々、戦場が近付くなか出稼ぎ移民のエストニア人、イヴォとマルガスはみかんの収穫の為居残っていた、ある日イヴォの自宅前で遭遇戦があり敵同士の二人を助け自宅で養生させ…