「現在」は存在しない。
あるとすれば僕らの意識の中でだけ。
そうかもしれない。
そうじゃないかもしれない。
僕らが信じたいだけかもしれない。
こうしてる間にも時間はどんどん
過去になっていく。
…
【漠然たるイメージと抽象的な言葉の羅列】
チリのアタカマ砂漠。
宇宙観測の天文台が設けられている。
けれども、同時に、チリの独裁政権に殺戮された犠牲者の死体が多数捨てられている場所でもある。
砂…
素晴らしいプロローグ
何処からともなく舞い上がる光のかけら
チリ・アタカマ砂漠
天へと続く高い土地
火星にも似た荒涼とした果てしない景色
流れる乾いた風の音だけが聞こえる
角砂糖を積み上げたよ…
この映画は、最初は何の予習もせず見ていた。最初は単に天文学的な科学のお話なのかと思ったら全然違っていてシリアスな政治的ドキュメンタリーであった。内容はチリの70年代から起きたピノチェト政権時代の爪あ…
>>続きを読む 虐殺された家族の遺骨を探し続ける人々と、過去の光を届ける星にロマンを求め続ける天文学者という、一見無関係な2つの要素を美しく繋ぐ映画。
地球誕生の頃に生じた原子の粒が、今も我々を形成する。だか…
日本ではほとんど知られていないチリの歴史の闇と、チリ国民には身近な存在であり続けた天文学を繋ぐ、チリのアタカマ砂漠。「真珠のボタン」以上に思いもよらない両者の結びつきに驚かされながら、広大な砂漠と宇…
>>続きを読む(c) Atacama Productions (Francia) Blinker Filmproducktion y WDR (Alemania), Cronomedia (Chile) 2010