私的なポートレートを映像作品にしたような第一章から、いきなりロードムービーになると思わなかった。第二章の男性がそこはかとなく情けなくて、そんな表現から第三章で立ち去るところまで、アケルマンの勇敢さが…
>>続きを読む閉塞感ある状態から始まる冒頭。まるで独房のような無機質な空間と質素な料理砂糖。
外にでて外部と通底している間の彼女の表情の変化、トラックドライバーと連れ添った数時間の緊張の緩みが叙情的で心をうつ。
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このレビューはネタバレを含みます
自室で手紙を書いては消し家具を動かし、砂糖をスプーンですくい食べる。
その後、偶然出会ったトラック運転手との行きずりの旅を経て、同性の元恋人との激しいSEX。
そんなヒロインをバイセクシャルだっ…
ロードムービー的なシーンになる前の、家での閉塞感演出パートがあまりにも長すぎて…(笑)少しだけ寝落ちしてしまった。
ヴィンセント・ギャロ『ブラウン・バニー』みたいにちょっと哀愁漂う賢者タイムじゃな…
このレビューはネタバレを含みます
アケルマン自身の器たる部屋で展開される日常を切り取った自己完結編。
見知らぬ男とのロードムービーと、他者の自分語りを黙して受け止める編。
嘗ての恋人といつまでも肢体を絡め合い繋がる編。
どんどん世界…
個としての人称を連ねただけのタイトルのセンス
各シーン2人まで、最後の他が入り込まない個と個のぶつかり合いは凄まじく、文字通り1つになろうとしているようにも、個の欲を満たそうとしているだけにも思えた…
現実の“時間”をそのまま切り取ったような映画。
劇的な展開はないが構図の良さや映像美のためか全く退屈しない。
90分の映画が感覚的には2,30分に感じられた。
映画を観ているというよりも現実の…