名前のない少年、脚のない少女の作品情報・感想・評価

「名前のない少年、脚のない少女」に投稿された感想・評価

ネット上の映像が映画の中に。境目がわからなくなった。
riekon

riekonの感想・評価

2.0
ディランを聴かないので…私はこなかったなぁ。
もっと若い頃に出会いたかった作品でした。
波色

波色の感想・評価

4.2
●まず、ストーリーを理解するのが難しかった。なんとなく悔しいので、もう一度見たい。

⚪︎音楽と映像が、思春期特有の独りよがりな雰囲気を醸し出していました。美しかったです。

⚪︎色が綺麗でした。

⚪︎散らばった星が夢のように美しかった。心象風景ですかね。

⚪︎ミュージックビデオみたいに、流れていく映画でした。

⚪︎息子とその母のぎこちない会話が思春期らしいリアル感があった。
Ellie

Ellieの感想・評価

3.0
"呼吸"
というタイトルにビニール袋を被って、呼吸をする少女の動画から始まる冒頭が好き。

場面ごとにボブディランの歌が、彼の心境を歌っているように流れてくる。
余計にその歌詞が響いてくる。

こういう自分に閉じこもってしまう時期の心の拠り所が、音楽って分かる。
音楽は一種の救い。

レビューにもあったけど、確かに海外版リリィシュシュ。
emily

emilyの感想・評価

4.3
ボブ・ディランの音楽が彼を支え、幻想を見せる16歳の少年。どこにも居場所を見つけられる、「ミスター・タンブリンマン」というハンドルネームで日夜ネットで言葉をつづっている。さらに動画や写真サイトである女性に魅せられ、彼の言葉と交差するようになる。そうしてある男が田舎に戻ってくるが、その男は・・

 ビニールの中の女の子の首を絞めている動画「呼吸」から幕開けする。ネットに文章を投稿し、ゲームの音と音楽が交差する。そこから夜の線路沿い、浮かびあがる光に映像が溶け込み、煙草を吸う少年二人にピントが合う。彼らを上からとらえ、カメラはどんどん上へ上へ引いていくのだ。すると彼らに緑の星が重なり、何気ないシーンを幻想的な浮遊感のある絵へシフトする。

 冒頭は説明を排除したイメージ像を重ねていき、中盤からその秘密が明かされていく。幻想的な現実離れしたような空気感の中、常に何かが起こりそうな不穏感を煽り、ハンディカムの映像に切り替えていく。まるで二つのカメラがあるように、動画サイトで見た彼女の映像が現実の少年の日常に交差し、ボブディランの音楽が寄り添う。レトロな古い画質の絵、緑に囲まれた湿度の高い庭からの一本道、まるで霧の中に溶けていくような、今に消えてしまいそうな彼の地に足のついていない日常。現実の上を夢、幻想、ボブディランが上塗りして、その比率から現実がどんどん小さくなっていく。

 電気を消すと光がまるで星のように浮かびあがり、それが手のひらにのってるように見える。まるでここにはない何かを求め、それを手に入れるような、しかし掴んだとたんに儚く消えていく、夢の中にだけ現実を見てるような、美しも切なすぎる何気ない一つのシーンが非常に印象的だ。他にも突如無音に切り替え、現実の色のなさを見せたり、彼の中の現実は妄想の中にだけあり、その中では動画サイトの彼女はしっかり生きており、彼の横でディランを聞いているのだ。風に揺れる蝶の死骸は、心はとっくに死んでいる彼を描写しているようだ。淡い色彩の動画の中の二人の映像は幻想的かつ絶妙な構図で、印象的なシーンが非常に多い。祭りを楽しみ一方で少年はグローブジャングルを回して、ぐるぐる回ってる姿をカメラは上から捉える。光が幻想的に交差し、風を感じ、幻想から抜け出し、でもまだ現実に地はついていないが、何か変わろうとしているのを感じ取れる。そこから夢とも現実とも分からないシークエンスからイメージを繋ぎ、ディランと橋の上・・その先にある未来という現実に霞むきりではない、まだ見えないそこへ向かっていく。

 焦点の合わない映像に、光の魔力、意味深な夢、幻想、文章、動画とあらゆるものが重なりあい、青春の一コマを幻想的かつ浮遊感の中で描く。美しくも悲しい、切なくも希望に満ち足りている。そうしてあのころ音楽の世界に酔いしれて、現実を上塗りし、そこから広がる何か、見えない未来の光に満ち足りていたあの頃がヒリヒリと痛みをもって、鮮明によみがえる。創造を掻き立てる、創造なしには補完できない作品だ。
Bbb

Bbbの感想・評価

2.8
010

高校生の頃にフライヤーだけ持ち帰った。20を過ぎてようやく鑑賞。ストーリーは、私には難しったな…。空気感はとても好き。
十代の頃の退屈や孤独。無力感や劣等感を感じずにはいられない日々の閉塞感が伝わってくる。
タンブリンマンにもすがりたくなるよ。あの頃を思い出しました。
どうしようもない憧れとか。あの子の僕には見せない笑顔とか。いつまでも続くような気がした夜とか。永遠にひとりぼっちなんじゃないか、みたいな絶対的な孤独感とか。
十代の頃に抱えていた心象風景を、ある種の陳腐さも含めて、これほどくっきり、ぴったりと映像化してくれている作品は他にはちょっと思いつかない。ありがとうって言いたい。
イヤホンをしてなきゃ、上手に息もできなかった。
abemathy

abemathyの感想・評価

2.0
斬新。前衛的と見るか、未熟と見るかで、評価が分かれるだろうな。
マナ

マナの感想・評価

2.5
名前のない少年は、毎晩顔も知らない人と話す。顔を知ってる気になるあの子にはもう脚がない。

噂どおり確かにリリイ・シュシュっぽい。完全にジャケ買いならぬタイトル借り。

ネット、ディラン、自殺、動画、女の子、呼吸。
主人公の男の子がかっこいい。そして想うあの子もとってもかわいい。

好きな人にとってはもうすべてがど真ん中かと。興味ない人にとっては早く解放されたいというほどつまらないかと。わたしは後者でした。笑
つまらないというより、世界に入り込めなかった。

ただ映像は美しいから、ストーリーを頭に入れようと思わなくても観てられる。

10代の頃に観ていたら「なんなんだこの素晴らしき世界観…」みたいになってただろうなって思った。
ガス・ヴァンサント系の作品がお好きならご覧あれ。ネットに自作の詩を投稿するのが趣味の少年は、ある日動画投稿サイトで美しい少女を見つける。 ネットに没頭するあまり頭の中が妄想に支配され、辛うじて理性が現実の世界に引きとどめている。映画はその境界線を曖昧にして見る者の意識を混乱させようとする。結果として「何か訳のわからない体験をした」という印象しか残らない。それはこの作品に答えを求める気持ちをあざ笑い肩透かしを食らわすかのような掴みどころのない消化不良感。感覚は刺激しても決して感情や想像力にまで訴えてこない。
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