名前のない少年、脚のない少女の作品情報・感想・評価

「名前のない少年、脚のない少女」に投稿された感想・評価

K

Kの感想・評価

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5年前にみて、わからなくて難しかったのは覚えてる
もう一度ちゃんとみよ
菩薩

菩薩の感想・評価

3.9
一言で「飛ぶ」と言っても、大空高く「飛ぶ」、高い所から地面目掛けて「飛ぶ」、マリファナ吸ってニタニタと楽しそうに「飛ぶ」など色々な意味がある様に、「生きる」にしても、世の中には当たり前に生きているのが楽しい人とそうで無い人とがいるのだから、この映画の評価が真っ二つに分かれるのは当然の事である。名前のない少年、この世に居場所なんてない、自分が果たしてちゃんと生きて、存在しているのかすら懐疑的な少年が恋をしたのは、画面の中で微笑む脚の無い少女、脚の無い、とはすなわちもうこの世には存在していないという意味を指す。この世とあの世を繋ぐ媒介としてのインターネット、彼女と共にあの世へ旅立たとうとするも、自分だけこの街に帰ってきてしまったもう一人の青年、ここでは無い何処かへと、誰か俺を連れ出してくれ、そんな想いをボブ・ディランの「ミスター・タンバリンマン」に託して、少年は天国を目指し旅に出ようとする。その橋を渡れば違う世界に行ける、その橋から飛べば、それもまた然り。この映画が静かなのは語らないからと言う訳では無いと思う。語るにしてしてもその想いはたった4文字に集約されてしまうし、誰かに語られるにしてもまた4文字で終わってしまうから、敢えて語っていないだけであって、人の人生はそんな4文字で語れるはずが無いのだから、その聞こえない声に耳を傾けてやる必要がある。今も昔も、国は違えど変わらぬ葛藤、そして絶望と向き合う人の姿がある。脚のない少女が再び脚を手に入れる事は残念ながら出来ない、だが名前のない少年が名前を手に入れる事は出来る、彼は果たしてその橋を渡れたのか、渡り切れるのか。喪失を抱え込みそれでも前へ進もうとする少年に寄り添うに、この映画はそっと終焉を迎える。
otom

otomの感想・評価

5.0
甘酸っぺぇ。厨二病全開である。30代に観てこれだけ胸に迫るものがあるって事は、10代でこんな作品を観たら号泣してたに違いない。合間に挟まるサイケな映像も素晴らしい。"Mr. Tambourine Man"のタイミングも絶妙。かなり名作。
こまち

こまちの感想・評価

1.6
詩的というか、私の個人の感想としては雰囲気映画。
主人公の少年の中性的で美しい顔立ちや、少年から青年への過渡期の未成熟な感じはなかなかいい雰囲気してるのに、雰囲気を楽しむにはちょっとテーマが重いし、かといってそのテーマに沿うには、足りないピースが多いような気がして、全然ストーリーが頭に入ってこなかった。
大人になるための橋、一人で渡る少年。
霞む背中は少女のようで、居心地の悪い羽。大人になりきれない少女に恋した。
一人で踊る母の顔が忘れられない。
小さな田舎、故郷の温もりは皮肉である。「これが思い出だとわかる日が来るわ。」
橋の向こうから聞こえる声。
人生は永すぎる。まだ子どもでいたい。
まだ少し寒い。季節の変わり目に出会った作品は、色彩が淡かった。
ハンモックが欲しいよ。
riekon

riekonの感想・評価

2.0
ディランを聴かないので…私はこなかったなぁ。
もっと若い頃に出会いたかった作品でした。
波色

波色の感想・評価

4.2
●まず、ストーリーを理解するのが難しかった。なんとなく悔しいので、もう一度見たい。

⚪︎音楽と映像が、思春期特有の独りよがりな雰囲気を醸し出していました。美しかったです。

⚪︎色が綺麗でした。

⚪︎散らばった星が夢のように美しかった。心象風景ですかね。

⚪︎ミュージックビデオみたいに、流れていく映画でした。

⚪︎息子とその母のぎこちない会話が思春期らしいリアル感があった。
Ellie

Ellieの感想・評価

3.0
"呼吸"
というタイトルにビニール袋を被って、呼吸をする少女の動画から始まる冒頭が好き。

場面ごとにボブディランの歌が、彼の心境を歌っているように流れてくる。
余計にその歌詞が響いてくる。

こういう自分に閉じこもってしまう時期の心の拠り所が、音楽って分かる。
音楽は一種の救い。

レビューにもあったけど、確かに海外版リリィシュシュ。
emily

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4.3
ボブ・ディランの音楽が彼を支え、幻想を見せる16歳の少年。どこにも居場所を見つけられる、「ミスター・タンブリンマン」というハンドルネームで日夜ネットで言葉をつづっている。さらに動画や写真サイトである女性に魅せられ、彼の言葉と交差するようになる。そうしてある男が田舎に戻ってくるが、その男は・・

 ビニールの中の女の子の首を絞めている動画「呼吸」から幕開けする。ネットに文章を投稿し、ゲームの音と音楽が交差する。そこから夜の線路沿い、浮かびあがる光に映像が溶け込み、煙草を吸う少年二人にピントが合う。彼らを上からとらえ、カメラはどんどん上へ上へ引いていくのだ。すると彼らに緑の星が重なり、何気ないシーンを幻想的な浮遊感のある絵へシフトする。

 冒頭は説明を排除したイメージ像を重ねていき、中盤からその秘密が明かされていく。幻想的な現実離れしたような空気感の中、常に何かが起こりそうな不穏感を煽り、ハンディカムの映像に切り替えていく。まるで二つのカメラがあるように、動画サイトで見た彼女の映像が現実の少年の日常に交差し、ボブディランの音楽が寄り添う。レトロな古い画質の絵、緑に囲まれた湿度の高い庭からの一本道、まるで霧の中に溶けていくような、今に消えてしまいそうな彼の地に足のついていない日常。現実の上を夢、幻想、ボブディランが上塗りして、その比率から現実がどんどん小さくなっていく。

 電気を消すと光がまるで星のように浮かびあがり、それが手のひらにのってるように見える。まるでここにはない何かを求め、それを手に入れるような、しかし掴んだとたんに儚く消えていく、夢の中にだけ現実を見てるような、美しも切なすぎる何気ない一つのシーンが非常に印象的だ。他にも突如無音に切り替え、現実の色のなさを見せたり、彼の中の現実は妄想の中にだけあり、その中では動画サイトの彼女はしっかり生きており、彼の横でディランを聞いているのだ。風に揺れる蝶の死骸は、心はとっくに死んでいる彼を描写しているようだ。淡い色彩の動画の中の二人の映像は幻想的かつ絶妙な構図で、印象的なシーンが非常に多い。祭りを楽しみ一方で少年はグローブジャングルを回して、ぐるぐる回ってる姿をカメラは上から捉える。光が幻想的に交差し、風を感じ、幻想から抜け出し、でもまだ現実に地はついていないが、何か変わろうとしているのを感じ取れる。そこから夢とも現実とも分からないシークエンスからイメージを繋ぎ、ディランと橋の上・・その先にある未来という現実に霞むきりではない、まだ見えないそこへ向かっていく。

 焦点の合わない映像に、光の魔力、意味深な夢、幻想、文章、動画とあらゆるものが重なりあい、青春の一コマを幻想的かつ浮遊感の中で描く。美しくも悲しい、切なくも希望に満ち足りている。そうしてあのころ音楽の世界に酔いしれて、現実を上塗りし、そこから広がる何か、見えない未来の光に満ち足りていたあの頃がヒリヒリと痛みをもって、鮮明によみがえる。創造を掻き立てる、創造なしには補完できない作品だ。
Bbb

Bbbの感想・評価

2.8
010

高校生の頃にフライヤーだけ持ち帰った。20を過ぎてようやく鑑賞。ストーリーは、私には難しったな…。空気感はとても好き。
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