わたしは、ダニエル・ブレイクの作品情報・感想・評価

「わたしは、ダニエル・ブレイク」に投稿された感想・評価

shiori

shioriの感想・評価

4.0
貧困はそれだけでは不幸じゃなくて、家族や誇りを奪われることが問題で、でもそれは数値化できないから、国も行政も流し作業みたいになっちゃうよね。誰も悪くなくてつらい
2018.12.9 Netflix
役所に惨めな気持ちにさせられて国や制度にうんざりしてるのは日本に限った話じゃないんだなと…
satoshi

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3.5
お爺さんが心臓病で医者から就労を止められてるけど、生活保護を受けようとすると就労可能と判断されてしまう。

自分の事で大変なのに、たまたま出会ったシングルマザーの親子に手を差し伸べるお爺さん。

形式だけを遵守する冷たい役所と人情味あふれるご近所さんの交流を通して人の尊厳をテーマにしたストーリーですかね。

個人的には隣に住んです黒人のにいちゃんが好きですね!ヤンチャしてるけど根は優しい!
Fuuu

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4.0
鋭く今の社会問題を描いている。
貧富の差が拡大するのは当然ではあるが、ITを駆使できるか、教育水準が高いかどうかでもその差が大きくなる。
英国だけではなく、アメリカはもっと酷いし、日本もこういった問題に光が当たらないのがそもそもの問題。隣人を助ける優しさはホンマ大事。
カンヌ国際映画祭、パルムドール受賞作品

シビアな内容でした。
ダニエルとケイティは、国のサポートを受けたいだけなのに。
スマホやネットで何でも手続きができる便利な世の中は、使い方が分からない世代の人たちにとっては、ものすごく不便なんだということを痛感しました。
これは日本でもあり得る話。困っている人たちに、もっともっと寄り添える社会になりますように。
chipa

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3.8
誰しもが抱える可能性のある未来、正直不安ばかり。お金、孤独、老い、不親切なこの世の中の仕組み。
でも自分に正直に人に優しく生きれば、こんな世界にも温かく小さな光はあるのかなと思える作品でした。
どうしてこんなに胸を打たれるのかといえば『恋人たち』同様、この映画が身近で現実的なものにしか見えなかったからだと思う。もちろん、イギリス独自の政治的問題や緊縮財政という背景はあるし、自分はこの映画の人たちに比べたら遥かに裕福な暮らしをしている。しかし「お役所あるある」は世界共通で誰もが体験するだろうし、少し周りに目を向ければ似たような境遇の人たちがたくさんいる。そして、「老後」も「若いうち」もいつ自分が同じ状況になってしまうか分からない。この国の今と未来のあり方も。

群像劇というほどではないが「群像劇的」と言っていいほどにカメラに映し出される人々が強く物語る。例えば、フードバンクに並ぶ多種多様な人々は「尊厳」ある存在として強烈な個性を放っている。役所で徹底的に「お役所的な対応」をする人たちだけが主体性を欠いた貧しい機械のような印象を与える。

政治的問題が政治的問題である前に「隣人」や「困っている人」にどう目を向けるか、手を差し伸べるか、人間の「尊厳」をどう扱い尊重するか、という「心」の問題があるという当たり前の事実を突きつけられた。ケン・ローチ監督の持つものは政治的怒りである以上に優しい眼差しであると思う。今後、このような作品のもたらす影響が「分断」でないことを祈りたい。
ohmysour

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3.5
お金がなくてきつい思いをしたことがある人にはたまらない映画。ダニエルやケイティ達のことを思いやる気持ちで映画をみていられても、ああいう人達が、ただ公共の場で大声を出しているところだけを現実に見たら、変な人とか迷惑としか思わない。
泣き過ぎて頭痛い
yassoon

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3.8
社会保障から真っ先に削減されてしまう今、何か一つでも歯車が狂えば、途端にそれまでの水準の生活さえもおくれなくなるような怖さがあるのは世界のどこでも同じ。セーフティネットに頼ろうとしても、複雑な手続きに阻まれる。役所の人達も警察官も本当はこれをおかしいと思っていても、ルールに沿って嫌な事を言うのが仕事だし、それを放棄すれば自分もその仕事に残れないもしれない。なんか色々簡単には責められない。生きていく上での選択肢を持てるように日頃から備えておく事、困っている人がいれば助ける事ぐらいが精一杯。でもそれが何かを変えるような気がするし、そうだと信じたい。福祉って大事だし、それが出来る余裕のある社会を維持するのって大事だわ…税金払って社会に貢献しようっと(頼む、ちゃんと使ってくれ!)。終わった後、何かを考えさせる映画は良い映画。
AxTxK

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4.0
行政機関という場所はとかく心ない事務的な対応しかできない所ですね。そこで働く人は国から決められていることを正しく行うのがまず仕事なのでマニュアルから逸れたことは出来ないのは分かります。ただ人相手であること、時には相手の心に寄り添ってくれる、耳を傾けてくれる柔軟な態度も必要であると思います。

日本も英国も弱者に対する社会保障制度は変わらないのですね。まもなく日本は超高齢化社会を迎えます。長い人生、覚悟して
いなければならないことを、この作品から学びました。

観る価値ある映画でした。
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