イラン出身のアスガー・ファルハディ監督の映画を観たのは、三作目。
最初に”別離”。
次に”浜辺に消えた彼女”。
そして今作。
芸術とは制限された環境下でこそ、創造力は活かされるもの。
完全に自由…
事件の重要な所を見せず、その事件をきっかけに壊れて行く人間関係を丁寧に描く脚本は相変わらず上手い。隠したい妻と犯人探しにこだわる夫。奥さんよりも自分が恥をかかされたと思い復讐に走る旦那は、イランの男…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
冒頭、取り壊しに遭うアパートのヒビが象徴するのは夫婦の危機だったか。前半はカット数の多さに戸惑いつつもサスペンスが続く。「ある過去の行方」同様(これしか監督作観てない)、過去の核心的な一点を明示しな…
>>続きを読むオープニングで舞台に灯るスポットライト
ラスト近くであの部屋からポッと照明が落ちる瞬間
綺麗だった
夫が犯人をじりじりと追い詰めてついに正体を暴いたときのあっけなさ
ぶつけようのない怒り
追い求め…
脚本最強。「セールスマンの死」を各パートに散らせる構成が解りやすさを確保してる。
また、人をどのように立たせれば緊張感が生まれるか?をしっかり理解してるからこその画面にシビれる。
後やっぱり、劇中劇…
別離でも感じた、物事に対する男女の思考や行動の相違点を今作でも絶妙に表現しています。男女は難しいな〜、哀しい結末には完全なる悪はいないのになとモヤモヤさせられました。
ともかく男優は素晴らしく良くで…
いったいその時に何があったのか
想像を巡らせる時間と連れ立って本編も進んでいきます
直前に「別離」を鑑賞しておいてよかった、アスガー・ファルハディ監督の撮る空気感みたいなものをとりあえずは理解し…
突然の引越しと、その先で起きた暴行事件、イスラムの女性は夫以外に触れたり、素肌を見せる事が許されないからこその妻の不安と恐怖、しかし夫の怒りが外に向き、すれ違っていく夫が犯人を突き止めたい気持ちもわ…
>>続きを読む登場人物の感情の機微に飲み込まれあっという間の二時間。進まない物語のフラストレーションを溜め込むように主人公の怒りが画面から伝わる。派手な演出はないけれど具に感情を塗り潰していくドラマはとって…
>>続きを読む(C)MEMENTOFILMS PRODUCTION?ASGHAR FARHADI PRODUCTION?ARTE FRANCE CINEMA 2016