溝口のいわゆる「芸道三部作」で見らる日本精神主義の立場をさらに推し進めてゆけば、日本人の精神性の根源、主君に対する忠義心に行き当たるのであり、それは、「忠臣蔵」において祝祭的に表象されるのである。…
>>続きを読む巨大な松の廊下での浅野内匠頭嵐芳三郎が吉良上野介三桝豊に殺傷事件を引き起こす場面が没頭からあり、ワンシーンワンカットの妙技で時間が大河の様に流れる豪華な絵巻物を堪能した印象で、真山青果の新解釈忠臣蔵…
>>続きを読む河原崎長十郎_大石内藏助(城代家老)
中村翫右衛門_富森助右ヱ門(馬廻)
河原崎國太郎_磯貝十郎左ヱ門(物頭並)
嵐 芳三郎_浅野内匠頭(赤穂城主)
坂東調右衛門_原惣右ヱ門(足軽頭)
助高屋助藏_…
〖1940年代映画:歌舞伎実写映画化:時代劇:松竹〗
1941年製作で、青山青果の新歌舞伎派の演目を実写映画化の時代劇の前編らしい⁉️
派手さは無いけれども丁寧に描かれてると感じた作品でした。
2…
このレビューはネタバレを含みます
莫大な製作費が投入され、これセットなの...と驚くばかりの壮観で豪華なつくり。(松の廊下とか原寸大です...)
情報局国民映画参加作品のクレジットや冒頭の"護れ 興亜の兵の家"など国策映画の一環な…
溝口健二監督『元禄忠臣蔵 前篇』(1941)
「忠臣蔵」の"記録"。
籠城か討ち入りか。
ただ姿勢をただして、こたえを静かに待つ。
"Records" of "Chushingura".
…
このレビューはネタバレを含みます
(前編、後編総合)忠臣蔵を溝口健二が描くとこうなる。多分、他の監督、例えば黒澤明が監督すれば全く違った映像表現になるのは必定。戦い描く事の不得手な溝口、女を描く事の不得手な黒澤。情報局提携の戦時作品…
>>続きを読む松竹株式会社