戦後におきた華族の没落を描いた群像劇。
個性的な華族の面々を一夜の舞踏会に巧みに配置している。チェーホフの「桜の園」が下敷きとのことなんだけど、それにしたってうまいと思っているとまだ監督業を初めてな…
その時代にしか描けない作品はそれだけで素晴らしい。
古い映画のいいところは、今では考えられない作品に難なく入り込めること。
華族の没落という雰囲気、哀愁、言葉遣い、舞踏会という文化。今の日本では全…
【肖像画の意味】
20年以上前に名画座で見たきりでした。BS録画にて再鑑賞。
最初のあたりは説明的なセリフが多くて、ちょっと硬いと言うか、ヘタクソだなと思えるけれど、そのうち流れに乗ってきて作品…
敗戦後、GHQ統治下の日本にあって、華族としての地位を剥奪され、没落していく安城家の人々を取り巻く悲哀と人間模様を、吉村公三郎が流麗なタッチで描く。
哀しみを漂わせつつも毅然とした滝沢修、原節子、現…
太平洋戦争中にも次々に作られた映画を観て、アメリカ社会の余力を感じたことがあるが、
戦争で多くの人命や施設を失って、まだ間がない年に、これほどのクオリティを持った名作を作り上げられる、日本映画界の…
“華族”・・・かつての華やかなりし特権階級の栄枯盛衰
調べると、この華族制度が廃止されたのが、1947年とありました
正に本作が作られた年だったのですね
自分にとって、映画は時に“歴史の教科書”です…
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