このレビューはネタバレを含みます
素晴らしかった。
美術、光、人物の関係性とそれらを見る距離感がずっときっちり制御されていて、それがつまり美しいということなんだろうなと思うし、絵画を見るときのように目が釘付けになるけれど、その美が動…
影だけで人物の存在を示したり、同じ空間に居合わせながらも一方の姿を捉えなかったりと、人物の実存をぼかしたショットが多く、そのどれもがホラー然とした緊張感を放っていて、とにかくどん詰まり感がえげつない…
>>続きを読むにがい。でも旨い。転がり落ちていく男と、その男に付かず離れずの女の地味な悲劇が淡々と描かれてるのに、飽きずに惹きつけられ続けたのは何故だろう。大人になったということなのでしょうか。
最近、悩むところ…
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経済成長する台北を背景にそれにうまく適応仕切れない主人公2人とその周囲の人々が描かれていた。
『牯嶺街少年殺人事件』と同じように、台湾の当時の情勢と登場人物の物語が重なって、その頃の空気感を切り取ら…
自分と関わっている間の姿だけを切り取って他人にどんなジャッジを下そうとも、彼らはみんなそれぞれ誠実に日々を送っているのだと思わされる。そうだとわかると、意地が悪くてヤな奴のように見えた他人にも、いっ…
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