立ち去った女に投稿された感想・評価（★4.1 - 5.0）- 4ページ目

いまだかつて経験したことのないような映像体験であった。３時間４８分。
初ラヴ・ディアス、世界では『怪物的映画作家』と呼ばれており、平均で５～６時間、長い作品で１０時間などの映画があるらしいので、本作…

（現実）が映画の磁気に引き寄せられるかのような230分

ラブ・ディアス
「立ち去った女」

今も昔も、世界の各地で、有象無象を含めて過酷な(現実)が公的、私的にかかわらず絶え間なく発生しています。…

30年も刑務所にいて冤罪がわかる。
元恋人にハメられた、更に友人にも。
これだけで、30年の苦しみが重く伝わる。

友人は自白し、釈放の日に自殺。
元恋人に復讐する為に接近するが
色んな人との出会い…

圧巻！驚異の228分！
と思っていたけど、監督の他作品を辿ってみると540分やら450分やらとんでもない数字が出てきたので、これでも短く編集した方なのか…笑

恨みつらみのがっつり4時間復讐劇コース…

前の恋人ロドリゴに罪を被せられて30年服役したホラシアが出所して行方不明の息子を探しながらロドリゴに復讐しようとするお話。詩は誰のものなんだろう？翻訳がイマイチな気が。

固定での広角のショットを多…

3時間48分。
そりゃ長さは感じるけど、複雑さもいやらしさもなく苦痛にはならなかった。

カッチリと決まった構図の中で、豊潤で贅沢な時間が流れる。
暗闇と光、そしてなんと言っても影の美しさ。
ラスト…

3時間超え映画も数をこなしてきたからか、ほとんど苦にならなくなってきた今日この頃。それにしても、本作の4時間はあっという間である。流石の金獅子賞受賞作クオリティであるが、やはり特筆すべきは、その映像…

じわじわと長回しの醍醐味を感じる
モノクロだけどハッキリした映像が衝撃
バイクの音、虫の声、犬の鳴き声、生活音で臨場感あり

それぞれ人生の底を見たホラシアとホランドが
束の間、楽しそうに歌う場面が…

無実なのに30年も刑務所におつとめした元教師が真実知って復讐する映画。
モノクロ映画で、BGMもなく、カメラは動かず定点からの長回し。
ストーリーをわかりやすくする為の説明的なセリフも少なく、長編映…

このストーリーだけなら90分で語れるが、
劇的なシーンと、ただただ日常的なシーンの組み合わせで、
登場人物たちがちゃんと生きてるように見えた。

タル・ベーラのような、アピチャッポン・ウィーラセタク…