異様で歪な復讐もの。スペンサー・トレイシーが降り立つ冒頭から秀逸で、町の後ろ暗さを簡潔に見せてくれる。
町の嫌な奴らシーンが少々長い気はするが、アクションシーンも変でスポットライトのような照明のクラ…
田舎町で起きた日本人差別の末の殺人、事件の真実を探る来訪者を排斥しようとする町人、二重のゼノフォビアを描く初期のポスト西部劇
今観ると善悪観のバランスがどうしても甘く感じるが、社会派要素を取り込んだ…
かの"PTA"改めポール・トーマス・アンダーソンが、"20年映画学校に通うよりも
本作から学べることの方が多い"と評し、アンダーソン自身が若き頃に本作及び本作の音声解説を繰り返し見て映画のノウハウを…
人種差別問題が題材のソーシャルサスペンス。
・よそ者を拒絶する田舎町。
・なんのためにやってきたのかわからないよそ者。
という、西部劇でよくみられた、ふたつのフックで物語を牽引していく。
西部劇とホ…
ジョン・スタージェス監督作。
ある目的を果たすため西部の町を訪れた退役軍人が、そこの住民から度重なる妨害を受けていく姿を描いたサスペンス。
巨匠:ジョン・スタージェス監督がハワード・ブレスリンの…
冒頭のショットからカッコいい。
列車走行からの、
小さな西部の村に降り立つスーツ姿の男。
村人たちは不穏な面持ちで彼を見つめる。
ボーグナイン、マーヴィン、ブレナン、ジャガーといぶし銀の俳優たちが…
『西部劇ノワール』という一風変わったジャンルの映画。あるいは現代版の西部劇。
年代こそ1945年のアメリカだが、舞台となるわずかな人しか住んでいない辺鄙な田舎町、街の周囲をおおうように存在するだだ…
メキシコ国境へと向かう南西部鉄道沿い、年に数度しか停車しないBlack Rockに降り立つ隻腕の男。余所者に対する警戒心は気ぜわしい住民たちの仕草で明らかでありキナ臭い私刑の匂いが冒頭から微かに漂う…
>>続きを読む【コマコを探して空手チョップ】
本作は『荒野の七人』、『大脱走』のジョン・スタージェス監督で、雄大な荒野を列車が到着するスペクタクルから始まる。そしてスペンサー・トレイシー、ロバート・ライアン、リー…
隻腕の招かれざる客 ****
原題:Bad Day at Black Rock,、55年、81分。
遠くに山脈が見える大平原にぽつんと建つ町(といっても10棟ほどしか建物はない)ブラックロック…