真昼の暴動の作品情報・感想・評価

「真昼の暴動」に投稿された感想・評価

しゅう

しゅうの感想・評価

3.4
作られた時代を考えれば仕方ないのかもしれないが、最初の方の各々の回想シーンなど全く不要で前半部分は退屈する。

この作品でもっとも優れているのはヒューム・クローニン演じる看守長のサディストな描写である。
彼が出ている場面は素晴らしい。

終盤では刑務所側の密通者の存在で事前に計画がバレてるのに実行する無謀さが緊迫感を大いに高め、主要人物が殆ど死んでしまう壮絶なラストを迎える。
そこで終われば良いものを医者の妥協的なセリフを入れるのも全く余計である。
バート・ランカスターは硬いが好演。
lemmon

lemmonの感想・評価

3.0
登場人物それぞれに敬意を表し、丁寧に描いていた印象。囚人になるくらいだから、各々にドラマがある。女がらみの3人は、特に各女優陣との回想シーンが印象的だった。

チャールズビッグフォード演じる、囚人のボス的存在も印象的だった。長年いる事へのどこか諦めと、それでもランカンスター演じる主人公に感化され抜け出したいと思うなど、両方の複雑な心境をさすがの巧さで演じていました。燻し銀。😎


ラスト10分の凄みは認めつつも、映画に乗れたか?と言うと、あまり入り込めず。キャストは好きなのでまた時間を置いて観てみたいと思う🙂

このレビューはネタバレを含みます

バート・ランカスター!extraordinary!

分かる。
みんな愛する人に会いたいよね。
分かるが脱獄はダメ(=゚ω゚)ノ

ウエストゲート刑務所の立て直しを巡り、バーンズ所長とウォルターズ医師は、辛抱と囚人への理解が必要だと説く。
一方、マッカラムは、もっと厳しく管理すれば良いと考え、次に問題が起きれば所長を変えて厳しくすると言い渡す。

果たして問題は起こった。
密告者ウィルソンの死と【R17】の仲間トム・ベッカーの自殺騒ぎ。

ウィルソンの密告によって、10日間の独房生活を終えたジョン・コリンズは【R17】へ帰ってきた、その足で古参のギャラガーに脱獄を持ちかける。

近々仮出所が認められていたギャラガーは一度は断るが、突然に仮出所が無期延期になったことから参加することにする。

計画し、決行まであと数時間というところで、コリンズのメッセージ係ルイがマンジーに捕まり拷問されてしまう。

走り出した囚人たちによる脱獄計画は、どんな妨害にも止められはしない。
囚人たち VS マンジー率いる看守たち。
コリンズ VS マンジーはコリンズの勝利だったが、コリンズもまた還らぬ人に(泣)

ウォルターズ医師が言う。
「逃れることなど不可能なのだ」
「裸の町」のダッシンの監督作。バート・ランカスターが刑務所を脱獄しようとする話。

冒頭、同じ房の囚人たちが紹介されるが、皆味のある外見でキャラクターが立っている。その後に、満を持して、独房に入っていたバート・ランカスターが登場して、しびれた。

仮出所間近の囚人や酷薄な看守長、理解ある医者など、登場人物が多いが、描き分けがすごくうまいと思う。

重要な場面になると映像が決まるので、見ていてすごく気持ちがいい。クライマックス直前での意外な展開と結末、ケレン味のあるラストシーンも良かった。
pier

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3.6
塀の外を一目見たくて、囚人は脱獄を諦めない。
若き日の野性味溢れるバート・ランカスターが適役。
囚人よりも暴力的な看守ヒューム・クローニンもしかり。
ryosuke

ryosukeの感想・評価

3.9
一見物腰柔らかに見えるマンジー(ヒューム・クローニン)が食堂に現れた瞬間に、囚人たちが一斉に静まり返り挙動がストップする壮観な光景から、彼が囚人に齎してきた恐怖が垣間見える。
作業場の粛清シーンが白眉。凶行を覆い隠すためにひたすら単調に手を振り上げては下ろす囚人たち、一定のリズムで鳴り響く金属音、バーナーを持って四方から迫る主人公たちによってつくりだされるイメージが禍々しい。
所長や医者の「ここしか居場所はない」「選択肢はない」といった台詞が塀の中と外を相対化する。所長はあくまで公務員としての「凡庸な悪」に過ぎないということなのだが、役割、命令の範囲で仕方なくという訳ではないのがマンジーなのだ。
そういう訳で、原題の“Brute force”は囚人の暴動のことかと思いきや、医者の台詞から判るようにマンジーの持つ権力のことであった。
彼が遂に肉体的暴力を画面内で見せるシーン、レコードの音量を上げて(そういえば囚人たちも音で暴力を隠していた!)迫ってくる恐ろしさ、禍々しさが印象深い。
そんな彼が遂に所長の座を手にしたと知った囚人達の「ヤー」のシュプレヒコールは大迫力。
ギャラガー(チャールズ・ビックフォード)が「全ての者はしかるべき制裁を受ける」と意味深にマンジーに述べたように、ついにマンジーは業火と共に処刑されるが、皮肉にも計画の正確な遂行を断念したギャラガーの車両突撃のせいで扉は開かず無念な結果に終わる。
ラストシーン、娑婆の人間であるはずの医者が「誰も逃れられない」と語る姿が、檻の中に閉じ込められているようにも見え、問題は監獄から社会システム全体へと広がっていく。
(『二重結婚者』の所で触れた。沸き上がる要素を多価値観からいきいき煮詰めて、一気破滅的に噴出させる。)
それぞれの男たちのドラマ、目でのやり取りなど、ハードボイルドな展開がたまらない。
HAL

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3.0
シネマ・ヴェーラのノワール特集の1本。
よくある脱獄ものではあるが、一人ひとりの人物造形が見事。特に看守長が実に怖い、劣等感を持った陰謀家として本当に怖い。
いろいろ制作当時のハリウッドの状況と重ねて深読みしたいところではあるが、それをやったら野暮。
magnolia

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3.6
タレコミ屋の判別方法に感心、苦い終わりだが悪くない

例えば『shawshank redemption』『stalag17』のようなお見事さはなく、むしろ原題通りに各人の努力や機転が相殺されてしまう虚しさが強い
ジリジリとした待ちの中で挟まれる、各囚人収監前のエピソードが良い、冤罪もないが残虐さもなく、でもみんな収監されるべき内容なのがちょっと可笑しい

脱獄への思いに疑問を呈す呑んだくれの医師がいいアクセント、看守にも囚人にもその本性を焙り出して見せ、かつ命を大切にする役、でも誰もその行動を決めるのは自分自身…まぁズルいっちゃズルいが

集団が反旗を示すシーンは見応えあり、正に名脇役なチャールズビックフォードさんがめっちゃ渋い

[ hill633 ]
[ i am a cheep thief, fine looser, but i am not a informer ]
[ why do you destroy, no build ]
[ age is a matter of arteries, not years ]
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