原爆投下という日本人にはシリアスな題で、でもその本質に見えるものは映さない。原爆で吹っ飛んだり、ガラスが刺さった人だったり、残忍と知りながらも観るとどこか快楽を感じでしまうような原爆の断片はどこにも…
>>続きを読むアメリカによる原爆投下に抗議をすることと、第二次世界大戦で日本が負けて良かったと思うことは両立する。
この映画は長崎に落とされた原爆によって家族を失った人々が何を恨んで何を抱えて生きていくべきなの…
最後の「愛し、愛し、愛しぬいて」というのは、木下惠介監督のモットーらしい。そこから続く、色んな意味で強烈なエンディングは、不謹慎ながら、ちょっとゾンビ映画味(こういう曲使うよな)すらあって、戦災・被…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ラストシーンのみに言及。
クライマックス、映画がそれまで直接描かなかった原爆投下直後の現状が映し出される。
骸骨、瓦礫から飛び出て痙攣する子供の腕、皮が捲れ爛れた人々が彷徨う地獄絵図がそのまま目に…
20210908-297
年代 1945
舞台 長崎
原作 永井隆(医学博士)『この子を残して』
配給 松竹
「汝の剣を鞘におさめよ。剣をとるものは剣に滅ぶ。敵も愛しなさい。愛し愛し抜いてべけ…