アニエス・ヴァルダ監督による、ドキュメンタリーともフィクションとも言える、しかしモキュメンタリーとも言えない不思議な映画。若い少女が放浪生活の末に死亡したところから始まり、そこまでの過程を彼女と関わ…
>>続きを読む献血
冬の南フランス
片田舎の畑の側溝で、18歳の少女モナが凍死体となって発見された
ヒッチハイクをしながらあてのない孤独な旅を続けていたモナが命を落とすまでの数週間の道程を、彼女が路上で出会った…
本当に助けが必要な弱者は助けたいと思う姿をしていないって言葉が浮かんだ。18歳で処世術も知らずただただ楽な方へ〜と逃げている姿は見ていて苦しかった。すべて自分で選んでいるはずなのに全然幸せそうじゃな…
>>続きを読む 自由とは与えられるものでは無い。自由を自覚して初めて自由を感じる。
女性の遺体が見つかりその女性が死に至るまでの数週間を描く。彼女の言葉ではなく、他者からの視線や、ドキュメンタリーの様な形式で彼…
無軌道な若者がその旅路の果てに死ぬ、というとニューシネマ的な話にも思えるが、感触としてはだいぶ違うものだった。
そこにカラッとした美学のようなものは感じられず、現実的なイタさを感じた。端的に言って…
自由に気ままに生きたいのはわかるけど、モナの場合極端だし、周りへの態度がちょっと…で、あまり共感や同情はできなかった。
自由になるということは孤独になることだみたいなセリフは印象に残った。そこのバラ…
このレビューはネタバレを含みます
楽して生きたいと言うが、楽そうでも楽しそうでもない。18歳だからこそしてしまった選択にも見える。語られないがなぜこうした選択をしたのか想像はできる。
教授が感電するのは伏線なんだなぁ。
何を与えら…
寒々しい映像の中の寒々しいモナの表情、それは空虚というより空洞に近いもの。最初から結末はわかっているのにその最期をきちんと見届けたい、そんな思いが募っていく。見終わった時には小さな棘がチクリと心に刺…
>>続きを読む(c) 1985 Ciné-Tamaris / films A2