本当に助けが必要な弱者は助けたいと思う姿をしていないって言葉が浮かんだ。18歳で処世術も知らずただただ楽な方へ〜と逃げている姿は見ていて苦しかった。すべて自分で選んでいるはずなのに全然幸せそうじゃな…
>>続きを読む実際にあった事件をもとに、アニエス・ヴァルダが関係者の証言を追い、『彼女』が死に至るまでの姿を描いたもの。
この映画の面白さは、証言する人がそれぞれ主人公であることだと思う。汚くて臭くて不真面目な彼…
自由とは与えられるものでは無い。自由を自覚して初めて自由を感じる。
女性の遺体が見つかりその女性が死に至るまでの数週間を描く。彼女の言葉ではなく、他者からの視線や、ドキュメンタリーの様な形式で彼…
無軌道な若者がその旅路の果てに死ぬ、というとニューシネマ的な話にも思えるが、感触としてはだいぶ違うものだった。
そこにカラッとした美学のようなものは感じられず、現実的なイタさを感じた。端的に言って…
自由に気ままに生きたいのはわかるけど、モナの場合極端だし、周りへの態度がちょっと…で、あまり共感や同情はできなかった。
自由になるということは孤独になることだみたいなセリフは印象に残った。そこのバラ…
ヴァルダ作品の中で描かれる死は冷たく厳かで、「幸福」と続けて観るとよく分かる。
冒頭に死体を映し、何処からきて何処にいくのか分からないまま野卑なサンドリーヌ・ボネールが旅する様をドキュメンタリー・タ…
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