家族が崩壊するという現象は、その一家の事情や個々人の思いに限ったものではなく、経済思想を含めた社会学、その結果を踏まえた政治思想、ひいては国体(その国のアイデンティティ)にまで及ぶことが、冴えざえと…
>>続きを読む木を見上げている。そしてその後川の流れを追う。不穏な鍵盤楽器の音とともに。
ラブレスはこうして始まる。学校を終えたアリョーシャは、クラスメートと挨拶を交わすと、家路に着く。立ち入り禁止区域を歩きな…
構図がバッチリ決まった雪化粧の森の美しさにまず引き込まれた。
出てくる人間は父親も母親もクズで、そのクズとくっつく不倫相手達も多分クズなので、うんざりする人間関係が展開されるが、観る者を掴んで離さな…
冒頭、アレクセイが親たちの罵り合いの背後で、無言で悲痛な顔を見せるシーンに、魂そのものが凍りつくような衝撃を受けた。
まるで観客だけがその感情に気づく瞬間が鮮烈だった。
夫婦は互いを深く嫌っていて、…
定点シンメトリー +10000点
下手なホラー映画よりもずっと苦しかった、定点構図が多用されててどのカットも美しいけどそれだけじゃなくイヤな緊張感の演出が上手すぎてゾクゾクした、あと雪の使い方
あの…
すごく面白いというか、興味深い、満足度の高い作品だった。ストーリーは大して抑揚がないんだけど、みてるこちらはずっと飽きない。
ひどい夫婦で正直どっちもどっち。負けないくらい人間としてひどい。こんな人…
この作品は数年前に観ましたが、フランスで離婚する夫婦が息子の親権を争う「ジュリアン」と近いころでした。2つの作品では父母の価値感や執着心が正反対ですが、子どもが犠牲になる構造が共通していて、どこと…
>>続きを読む終始寒々しいロシアの景色。
荒廃している中でそびえ立つ古い高層マンションが極めて異質。
最低な夫婦元で苦しむアレクセイがひたすら不憫で辛い…
胸がぎゅっとなります…
探して探して最後まで何の答え…
破綻した夫婦の元から失踪する子供。両親にとって自分が不要な存在であることを知った子供が、声を殺して泣きじゃくる姿がドアの陰からあらわになる、その強烈なショットが脳裏にこびりつく。荒廃し殺伐とした家族…
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