このレビューはネタバレを含みます
【唯一の癒しシーン】冒頭に一瞬だけ出てくる飼い犬
両親から一番聞きたくない言葉を耳にしてしまい
声をひそめて泣く息子
この家では大声で泣くことも親に甘えることもできない
だってだれも自分を愛してな…
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第70回カンヌ国際映画祭審査員賞。
アンドレイ・ズビャギンツェフ監督作。
失踪した一人息子を見つけ出すべく奔走する夫婦の姿を描いたドラマ。
『父、帰る』(2003)『裁かれるは善人のみ』(201…
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とにかく寒くて暗い。
単なる家族問題の話ではないらしい。
他人への無関心と利己的な現代人をロシアにかぶせている、と知って納得。
クリミア戦争のニュースから目を背け、最後にロシアを強調する上着を着…
窓や鏡を使った演出や構図、
どのシーンも美しいけど、
語られているのは、悲惨な現実。
高層ビル、廃墟。
ウクライナ情勢と高級マンション。
説明排して、さまざまなことが読み取れる。
ロシアのここ…
日本の是枝裕和が「血のつながらない人間たちが少しずつ家族になっていくプロセスを描くこと」に執着してきた監督だとすれば、ロシアのアンドレイ・ズビャギンツェフは逆に「家族の形が破壊されていくプロセスを描…
>>続きを読む辛い映画だった。罵り合う姿に、耳をふさぎたくなった。愛を受けず、愛を知らずに育った娘には、大人になっても愛を知る機会は訪れなかった。そのことの不幸。他者にまるごと愛された経験を持たぬ者。他者にまるご…
>>続きを読む(C)2017 NON-STOP PRODUCTIONS - WHY NOT PRODUCTIONS