記録_20210505
両親を亡くしたフリダが、ゆっくりとその悲しみに馴染んでいく様子が涙を誘った。
最後に唐突に泣き出すフリダ。いつかその感情に名前をつけられるはず。
最後の30分くらいは定期…
注射をうたれても、あの子は病気があるからと言われても、広場でひとりぼっちでも、祖父母たちと一緒に車に乗れなくても、決して涙を見せなかったフリダがラスト、なんでもないようなじゃれあいの中で堰を切ったよ…
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どうしてこんなにもフリダの気持ちが分かってしまうんだ。
新しい父母となった叔父夫婦を試したり、
欲しいものを持ってるアナに嫉妬してとても酷いことをしたり、
人形はみんなが自分を好きだからくれたの…
幼い子が母親の死と出会ってしまったとき、事実として飲み込むのにはそれなりの時間を要するだろうな。大人が思うよりも子供は多感にすべてを感じ取っているけど、それを表現する術は大人ほど持っていない 最後…
年下のアナへの嫉妬も、叔父家族に嫌われてるっていう本気の思い込みも。
フリダの孤独が痛いほど伝わってくる。
そして周りの大人たちのフリダへの愛情と葛藤が繊細に描かれていて、観ていて切なくて愛おしい…
ガラスに鼻をつけると気持ちいい、鶏が怖い、1人で茂みの中に入ったときの冒険心とともに脇になんとなく感じる怖さ、みんなに隠れて神様にお祈りする、とかささいな挙動が多くの誰もが通った子供時代。
アナに自…
スペインの女性監督カルラ・シモンによる初監督作品。第67回ベルリン国際映画祭新人監督賞、ジェネレーションKplus部門グランプリを獲得。
監督自身の原体験をもとに製作された。
親の死を経験し親戚の…
演じているとはとても思えない子どもたち。親を失って全く違う環境で暮らす少女の心の機微がまるでドキュメンタリーのように描かれている。少年とも少女とも定まらない年齢の主役が印象的。
自給自足の山のなかの…
ん〜、なんとも感慨深い映画。
映像も物語も静かなのに感情の起伏は始終激しかった。
作品はドキュメンタリー調で展開されてくけど、その演出の中でも静かなメッセージがほのかに香る優しい作品。
日常だけど…
(c)2015, SUMMER 1993