このレビューはネタバレを含みます
4つの種から別々の芽が出、それぞれが絡み合いながらも思い思いの方向へ伸びていく。そしてそれが最終的に一つに収束したところで、開いたのはしかし全く別の、萎れた小さな花だった。
絡み合っていながらも一人…
市川崑 生誕100年映画祭
「鍵」(59)
を観ました。
古美術鑑定家の剣持(中村鴈治郎)は大学病院に
定期的に通いビタミン注射をしていた、彼は
老いていく自らの肉体に嫌悪感を抱き同病院のインター…
こんな気味の悪い家族があってたまるか。…いやブルジョワならあるいは?変態的な薄暗さは日本人の特性のひとつではある気がする。
何処までも陰鬱で奇怪な市川崑×谷崎潤一郎ワールド。きっと作りながら、もっ…
市川崑監督作。
原作は谷崎潤一郎。一流のキャスト陣が見事なほどに気味の悪い家族を演じている。
演出が多少露骨すぎるようには感じたが、そこも味だろうか。機関車を使ったメタファーにはさすがに笑わずにはい…
お互いの日記の盗み読みで展開する原作なので、映像化となると、どうなんでしょう?と思いましたが。
曲者揃いですよ!っていうのを、ばーんと序盤で見せつけてくれて、良いですね。
夫を俗物に描きすぎかと思い…
老境にさし掛かった夫(中村鴈治郎)。歳の離れた、女ざかりの妻(京マチ子)。
老衰を自覚する夫は、嫉妬の炎で己を若返らせようと、娘の婚約者を妻に近づけようとする。
肝心の娘(叶順子)は、彼氏の本心…