鳩を売るの売らないのとそれくらいのことで大騒ぎしているのが途中まで意味が分からなかったのだが…後半のシーンで女の先生が「私だってお金に困れば売るかもしれません」と言うのを聞いて、鳩を売るという行為が…
>>続きを読む松竹は何を思ってこのタイトルで公開したのか謎すぎる。実際愛も希望もへったくれもないのが強烈な皮肉でむしろ面白い、敢えて狙ったのだろうか
大島渚の初期衝動を感じる作品。女の論理vs男の論理という構造が…
このレビューはネタバレを含みます
ある小都市の駅前。靴磨きの女たちに混じって一人の少年が鳩を売っていた。そこへ会社役員の令嬢京子が通りかかり、その鳩を七百円で買う。少年はお金が要るから鳩を売るのだと言う。京子は同情するが、実は鳩の帰…
>>続きを読む誰が善人で誰が悪人ってことでは全くなくて、
それぞれ生まれた瞬間から作り上げられていく基盤がある上で、その先にある選択肢はそれぞれ異なるということ
異なる基盤を持つ人同士の溝はどうしても埋めることは…
62分でどっしりとした見応え。面白い。
大島渚監督・脚本によるデビュー作。
中学生の少年から鳩を買った裕福な高校生の少女を通して、富裕層と貧困層の埋められない溝を描く。
鳩の帰省本能を利用して何…
60分ちょっとの映画ながら、富裕層と貧困層がそれぞれの価値観や温度感の違いでどうあがいても分かり合えなくなる構図が強烈に印象に残る。
貧乏を描くのに「鳩を売って帰ってきたらまた売る」という設定から…
このレビューはネタバレを含みます
『愛と希望の街』なんてタイトルが全く相応しくない。デビュー作で格差社会を主題として取り上げるのは大島渚っぽい。
ルームミラーにぶら下がるストラップ、窓越しに見える船が明らかに視線を中心に誘導してい…
めっちゃくちゃ良かった。
62分という一切無駄のない尺に人間の真理が詰まっていた。不思議なくらいに古さを感じさせず、現代の日常とも距離の近いヒューマンドラマとして楽しめた。
先生と兄貴のデートシー…
大島渚監督、27歳のデビュー作。
短い尺の中で、貧困に対しての「中流」あるいは「上流」のインテリ層の欺瞞と悲劇を見事に映画に仕上げている。
靴磨きで生計を立てている母親(望月優子)と知的障害を持つ…
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