スターリン政権による恐怖体制下にあり、内務人民委員部(のちのKGB)による不当な逮捕が横行していた1950年代初頭のエストニア。
当時6歳だったレーロ・トゥンガルの手記を元に描かれている。
大きな…
EUフィルムデーズ2019にて。
1950年ロシア統治下でスターリンの弾圧を受けるエストニア。
自由へのあらゆる思想を禁じられる人々の中に生まれる恐怖を、天真爛漫な少女レーロの視点で描いた伝記映画…
ロシアに統治されてスターリンの圧政を受けていた時代の話。エストニアの旗や国歌も禁止され、幼い子供は無邪気にピオネールになりたがる。エストニアで一緒に成長した友達はロシアの手先となって友人を密告し連行…
>>続きを読む天真爛漫で素直に他人に何でも話す明るい少女が、徐々に人の顔色を伺う暗い表情を帯びていく。それに反してこの映画を見ている大人たちは胸をなでおろすようになっていくのだ。複雑な歴史を持つエストニアの悲しく…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
実際はどうだったのか…。
初めてエストニアの映画を鑑賞。
当時のエストニア人がどの様にソ連占領下で生き延びていたかを知ることができた。
エストニアの国歌を教えていたというだけで逮捕されてしまう時…
(『修道士は沈黙する』の所で少し触れた。少女・元メダリストランナーの教師の父、その親族、限られた視点から、’50年代の小国の民の誇り・愛を捨てぬ、無力も懸命な日常が、じつに柔らかくおっとりも正確なト…
>>続きを読むEU FILM DAYS 2019にて。
スターリン体制下の1950年代初頭のエストニアが舞台。6歳の少女レーロの目線で描かれた作品。母親が逮捕されレーロの世界は変わって行く。
レーロの回顧録に基づ…
エストニアの悲しい歴史
赤軍もスターリンも権力握ると
個の自由を奪い抑圧する。
醜悪な暴力性はファシズム同様
形式美に引き寄せる連帯感と支配。
少女の瞳に映ったそのおぞましい姿を
眼に焼き付け忘れて…